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プロデューサーはプロファイラー

ターゲットとテーマ


テレビ番組やTV-CMはターゲットやテーマが設定してあって、ある範囲の人たちに、一定の情報を伝える目的を持っています。

 


ビジネス映像はもっと狭いターゲット


しかし、ビジネスのための映像の多くは、もっとターゲットを狙って目的を達成します。

例えば「自社の商品のユーザーに、使用上の注意を徹底する」という目的の映像の場合、視聴者はすでにその商品を購入していて、商品の目的や使用法は概ね知っていることが前提となります。商品の機能や使用法の説明の大半は省略しても構いません。

これがテレビ番組ならば、この商品が何であるかを説明しなくてはならないし、一般にあまり必要が無いか知られていない商品ならば、この商品がどういう時に必要になるものなのかも説明しなくてはなりません。

 


リクルート映像もかなり狭いターゲットを狙う


また例えば「求職者に会社の事業内容を説明したい」という目的の映像ならば、視聴者はすでにこの企業に関する一般的な情報は持っていることを前提としていいと思います。社名、所在地、規模や社会的な評価はすでに知っているとした上で、具体的な仕事の流れや職場の雰囲気を伝えることが効果的だと考えます。

 


ユニークな視聴者と同じ気持になるということ


一般視聴者という立場、すなわち基本何も予備知識も経験も無い、素人の立場になって考えることは比較的容易です。自分自身が「素人」の立場だからです。

しかしビジネス映像では、その商品や会社のことをよく知っているエキスパートであることが前提となります。決して一般的ではない、ユニークな背景を持った視聴ターゲットと同じ気持ちにならないと、求められている映像が見えてきません。

 


徹底調査・理解


そのためには、とにかく資料を読み込んで理解して、関係者の意見や実感、感想をヒアリングして分析しなくてはなりません。こうした映像制作の案件はすべてが個別の目的や背景を持っていますので、「以前と同じ仕事」ということはほとんどありません。

 


ザ・プロファイラー


ユニークな個性を持った視聴者と同じ気持になるということ。

それはその人達がどんな社会背景や人生経験、知識、感性を持っているのかを推測して視聴者のキャラクターを設定するチカラ、すなわちプロファイリングする能力が求められるのが私たちの仕事です。

社会経験、人生経験も人並み以上に無くてはならないし、幅広い社会環境、階層、格差についても洞察力が必要です。そう簡単にはプロになれません。 

ザ・プロファイラー
ザ・プロファイラー

 

 一般的なプロファーラーの定義


一般的にプロファイラーは、特定の人物や集団の心理状態、行動パターン、特徴などを分析し、その人物像を推測する専門家です。


具体的な仕事内容としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 犯罪捜査: 犯罪現場に残された証拠や情報から、犯人の年齢、性別、性格、行動パターンなどを推測し、捜査の効率化に貢献します。

  • 顧客分析: 企業が製品やサービスを開発・販売する際、顧客のニーズや嗜好を深く理解するために、顧客データを分析し、ペルソナ(架空の代表的な顧客)を作成します。

  • 人事採用: 求職者の履歴書、面接での回答、性格検査の結果などを分析し、その人物が企業に適しているかどうかを判断します。

  • マーケティング: 消費者の購買行動を分析し、より効果的なマーケティング戦略を立案します。


プロファイラーになるためには、

  • 心理学: 人間の心理に関する知識が不可欠です。

  • 統計学: データを分析し、客観的な結論を導き出す能力が必要です。

  • コミュニケーション能力: さまざまな人々と円滑にコミュニケーションを取り、情報を収集する能力が必要です。

  • 観察力: 細部にまで注意を払い、そこから重要な情報を読み解く能力が必要です。


プロファイラーの活躍する分野は多岐にわたります。

  • 警察: 犯罪捜査

  • 企業: 人事、マーケティング、コンサルティング

  • 政府機関: テロ対策、情報分析

  • 医療機関: 患者への心理的アプローチ


プロファイラーの仕事は、単に情報を集めるだけでなく、その情報を分析し意味のある結論を導き出すことが求められます。また、常に新しい情報や知識を取り入れ、変化に対応していく能力も必要です。


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