新しい概念ではない
その概念は有史以前の洞窟画や、人や動物をアイコン化した壁画にさかのぼるし、線や記号で表現された「地図」というのもインフォグラフィックスの最たるものと言えます。
インフォグラフィックスというものは、我々が生まれた時にはもちろんもうあったし、家電品などの身近な製品の操作ボタンなどはその典型です。生活空間に溢れかえっています。
「インフォグラフィックの基本の素材は、データ、情報、知識であり、それらが視覚的に表現される。データの場合、グラフ作成ソフトのような自動化ツールを使って、線や矩形や矢印や各種シンボルとピクトグラムでデータを表現する。インフォグラフィックでは、視覚要素を平易な自然言語で定義するという特徴を持つことがある。縮尺やラベルもよく使われる要素である。」
「ひと目で同じ解釈」
インフォグラフィックスとは、簡単にいえば「ひと目で意味がわかる」「誰もが共通した理解をする」記号や図形、図表ということです。
「言葉がわからなくても」「見ただけで」「誰でも同じように理解」などのデザイン・グラフィックスの特性に「動き」「変化」「時間」「音声」が加われば、WEB時代、グローバル時代の映像(動画)コンテンツとして強力な表現手段、メッセージ手段になることは明らかでした。
僕が20年以上前から提唱してきた「モーショングラフィックス」や「モーションデザイン」が、様々なPCデザインツールの普及、一般化によって今、動画分野でも「インフォグラフィックス」という呼び方で一般化したとも言えます。
インフォグラフィクス動画は記号を使った映像作り
ところで、僕が以前このブログで「映像は記号である」ということを書いたのだけれど、
そこでも指摘したように、こうしたインフォグラフィックスに描かれている「言語」とも言える「画像=記号」は、言語を超えて世界中の老いも若きも共通の認識をもつことを理想とします。しかし一方で、ある一定の知識や経験値とか、共通のコミュニティに居なければ理解不能な記号やデザインも、B2Bの映像制作のように一定のターゲットのみを狙う時には、ときに有効な手段になることも忘れてはいけません。
こうした「デザインのもつ意味」を巧みにシナリオ(映像構成)に活かしながら、映像全体を構築するのが我が社の強みであり、私個人の理想でもあります。
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