インターネットのニュース見出し
新型コロナウィルス関連のニュースの見出しが、ちょっとあざとくないか?と気になっている。「『コロナ、そこまでのものか』専門家会議メンバーの真意」「結局のところ、新型コロナウィルスは空気感染するのか?」とか。
まるで週刊誌の見出し
見出しだけ見て、記事を読まずに「ああ、そう心配するほどのものではないという意見があるのだな」「およよ、空気感染するという見解もあるんだ」と脳裏にインプットする人がかなりの数、居るのではないかと思う。
記事を読めば、そういうことを言っているわけではないことがわかるのだが、少しドキッとしたり、カチンとくる見出しにすることで、閲覧者にクリックさせることを狙っていることは明白だ。記事を読まずに見出しの文句だけをインプットした人の頭の中には、この見出しが燻り続け、SNS投稿や人との会話に影響を与えることもあるだろう。
そうそう、ゴシップ週刊誌の中刷り広告と同じだ。
確信犯的事実誤認誘導
インターネット上では、こうした「事実誤認誘導」は、YouTube などの動画のサムネイルで行われている作為的事実改竄画像の方が先輩かもしれない。
様々な動画共有サイトの投稿システムが、サムネイルの貼り替えが可能なカタチになってからというもの、画面の片隅にたくさん並ぶサムネイルの中から、選ばれクリックされるよう、動画コンテンツからの切り出しではない画像を作画して貼り付けることが常識になった。そうした流れが、ニュース記事の見出しも「少々の改竄は構わない」という空気を生み出しているのではないか・・・考えすぎだろうか?
いずれにせよ、品位に欠ける、非知性的な行為なので、やめて欲しいなと思う。
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