どんどん短くなる「動画」
その昔は「映画」、そして「ビデオ」、「映像」、今では「動画」。
「動画」というと、やはり数十秒から数分のムービーのことですよね。
どこまで短くなるのでしょう・・・。
映像制作業界の系譜
ところで、映像制作業(BtoB)というのは約30年ほど前までに、劇場映画を制作する映画会社や放送局の制作部門の副業、または出版社やゼネコンの子会社として事業化されました。当然、撮影も編集も上映もフィルムでした。
自治体や大手企業の広報映画や新しい工法で行われる土木・建設工事などの記録映画づくりが大きな収入源でした。
その後ビデオ技術(電子記録)が発明され、続いてビデオカメラとVTRの小型化、家庭にVTRが普及することによって、映像制作業の裾野が拡がり独立系プロダクションが全国に誕生。撮影機材(ENG)一式1,000万円、編集機材一式3億円と言われた設備産業としての映像制作業が確立されて行きました。「企業映像」いわゆるVP(ビデオパッケージ)というジャンルが勃興し、その後20年くらい続きました。VPというのはだいたい10分から15分程度。記録映像だと30分くらいだったでしょうか。
私の系譜
僕はこの業界にちょうど30年ほど前、その独立系プロダクションに入りましたので、ちょうどフィルムからビデオへの過渡期でした。
元々学生時代に放送局でアルバイトをしていましたので、映像制作といえば放送局が「偉い」と勝手に思っていましたが、独立系プロダクションのVPの制作の現場と放送局の番組制作の現場を両方経験して、VPという分野の職人気質や表現の深さにハマりました。テレビ番組はどうしても表面的な捉え方になりがち、根が理屈屋の僕には情報が入りきりませんでした。なによりもVPは、あらゆる分野の企業や商品をテーマとするので、その都度大量の資料を読み込み、シナリオハンティング、ロケーションハンティングをして、これまで全く知らなかった世界に出会えることが大きな喜びでした。
以来VPひとすじ。
短尺の動画は短期勝負で有難いし、弊社は得意です。でも正直言うと10分〜30分くらいあるような、シナリオ勝負な長尺映像作品制作のやり甲斐も捨てがたく、制作依頼を心待ちにしていたりします。学術発表や工法説明など、ちょっと難解なテーマも大丈夫です。ぜひお任せ下さい。
映画の長さの単位「尺」の由来
1. サイレント映画時代:
フィルムの長さ: 最初の映画は、フィルムの長さで上映時間を測っていました。フィルムの長さを単位とすることで、上映時間を把握しやすかったのです。
機械的な投影: 当時の映写機は、一定の速度でフィルムを巻き上げながら投影する仕組みでした。そのため、フィルムの長さと上映時間はほぼ比例関係にありました。
2. 音声が加わった時代:
音との同期: 音声が加わったことで、映像と音声を正確に同期させる必要が出てきました。フィルムの長さと音源の長さを合わせるために、より正確な時間計測が必要になったのです。
尺の登場: このような背景から、フィルムの長さをより細かく測るために「尺」という単位が用いられるようになりました。尺は、フィルムの幅に対して垂直に切り取った一定の長さの単位です。
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