初めて動画・映像制作を外注しようと考る時、一番気になるのが制作費用と動画の品質でしょう。この記事では現在の一般的な傾向をご案内します。あくまでネット上で集めた情報をもとにした平均的な捉え方ですので、これにあてはまらないプロダクション・クリエーターも大勢いることをお断りしておきます。また、PR動画コンテンツの品質は極論すれば「成果」で測られるものですので、必ずしもここで示す基準には当てはまらない面もあります。
下記は弊社が採用し是認している基準ではなく、あくまで平均値であることをご留意ください。
低価格帯(数万円〜30万円程度)の特徴
機材:スマホカメラ〜普及価格帯の一眼カメラ
スタッフ:1-2人での対応
編集:テンプレートの使用、あるいは成り行き的な編集
撮影時間:半日〜1日程度
成果物の特徴
基本的な映像品質
単純な構成
汎用的なBGM使用
A.I.ナレーション
限定的な修正対応
中価格帯(30万円〜150万円程度)の特徴
機材:プロ用カメラ、照明、音声機器
スタッフ:3-5人体制
編集:カスタマイズされた構成
撮影時間:1-3日程度
成果物の特徴
安定した映像品質
企画からの一貫した制作
丁寧な編集作業
オリジナル音源の使用可能
ある程度の修正対応
高価格帯(150万円以上)の特徴
機材:ハイエンド機材一式
スタッフ:専門スタッフ5人以上
編集:完全オリジナル構成
撮影時間:必要に応じて柔軟に設定
成果物の特徴
高度な映像表現
綿密な企画設計
プロフェッショナルな編集
精緻なMA作業
徹底的な修正対応
各価格帯で現れる具体的な差異
映像品質面
解像度と色調整のばらつき
照明設計の緻密さ
カメラワークの洗練度
音声品質面
収録環境の整備
ミキシングの精度
BGMや効果音の適切さ
編集技術面
カット割りの緻密さと安定性
色調整の適切さ
テロップのセンス
モーショングラフィックスのセンス
特殊効果の品質
制作プロセス面
企画段階での綿密な打ち合わせ
適切な書類の提出、契約取り交わし
撮影前の十分な準備期間
複数回の確認と修正
アフターフォロー
権利処理面
音楽や素材の適切な権利処理
出演者との契約管理
二次利用への対応
長期的な権利管理
決済プロセスに完全に対応できる制作過程・体制の安定性
価格帯による違いは単なる映像の見た目だけではなく、制作プロセス全体の品質と管理体制に大きく影響します。高額な制作費は、最終的な成果物の質だけでなく、発注企業における決済プロセスに完全に対応できる制作過程と体制の安定性や、将来的なリスク管理も含めた総合的な価値として考え、あまりに低価格な提案は、これらの品質要素のどこかを著しく削っている可能性が高いことを認識しておく必要があります。
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