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広報と広告の狭間にある動画

広報と広告の違い

「広報」は、企業や団体の活動全般について発生した情報を、外部や内部に周知、通知する活動と定義できると思います。「広告」は、企業や団体のイメージづくりや営業、商品・サービスの販売促進活動を外部に対して行う活動、でいいのかな?

 

対象幅の違い

さらに「広報」は多くの場合、ステークホルダー(利害関係者)に対するコミュニケーションなので、一般に「広告」よりも対象が狭く、「広告」は、一定のターゲットを設定しているものの、広報よりも広範な視聴者を対象とすることが多いのではないでしょうか。

 

必要な職能

「広告」はマスメディアや露出度の大きいスペースに掲載される(すなわちスペース・時間単価が高額になる)ため、短時間でインパクトあるメッセージを伝えるクリエイティブ能力が必要です。

いっぽう、「広報」はその情報内容に関する理解・説明能力や情報力・情報管理能力・リスクマネージメント能力が必要です。したがって、広告は外部に委託することが多く、広報は内部制作されることが多く、一般に広報予算よりも広告予算の方が大きいため、広報予算で企画制作される動画よりも広告予算のそれのほうが、規模が大きい傾向があります。

 

「広報のフリした宣伝」の時代

ところで、近年の広告宣伝手法は「広報のフリした宣伝」が主流となっています。

あるいは「広報」がそのまま宣伝になっている企業も多くあります。

インターネット・SNSでの情報拡散がその主たる方法です。

 

テレビメディアでは、視聴者は一方的、受動的に情報を受け取るので、到達率は非常に小さく、一方、インターネットを介する情報は、サムネイルや見出しを目にする瞬間こそ受動的だけど、それ以上の情報を取りに行くかどうかは視聴者側に委ねられています。クリック数はマスメディアの情報を視聴する機会数から言えば、非常に小さいけれど、そこから得られる情報は「欲して得た情報」なので影響力も大きいものがあります。

 

広報予算は広告予算よりも概して安価

予算は広報感覚。

企画は広告感覚。

という事例がYouTubeなどの企業チャンネルにはたくさん見受けられます。

その顛末は「企画倒れ」になります。

「広報のフリした宣伝」はりっぱに「広告」であり、相応のクリエイティブ力や媒体コントロール力が必要です。

 

「企画倒れ」にならないために

企業、団体様が広報風な動画を制作する場合にも、ぜひ企画制作体制やご予算は「広告宣伝」事案として立案してもらえると、日本のBtoB映像作品の水準が海外並みに上がっていくのではないかと期待します。 

広報と広告の狭間にある映像と動画

 

 


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