人材派遣業も撮影し難いけれどシステム開発もね
撮影できる要素が少ないビジネス映像制作という難題に直面することがあります。特に、人材派遣業やシステム開発業は、その特徴から映像化が難しい分野として知られています。
以前、人材派遣業のPR動画制作について、代替手段をご紹介しましたが、システム開発もまた、映像化に悩まされるケースが多いものです。
「会社概要は映像化しなくてもいい」
という考え方が定着し、そうした情報は映像よりも紙面やWEBで情報伝達する方が効果的だと考えられるようになってきました。しかし、映像化の需要が多い、肝心の「ビジネスモデル」を映像で表現することは、そう簡単ではありません。
システム開発は、「お客様の課題をICTで解決する」というシンプルなビジネスモデルに見えます。しかし、いざ映像化しようとすると、何を撮影すれば良いのか迷ってしまうのではないでしょうか。コンピュータの画面やキーボード、システムのフローを描いたイラストなど、どれもシステム開発のイメージにはなりますが、その本質を捉えた映像とは言えません。
本質が映らない仕事
なぜなら、システム会社が提供するのは、コンピュータプログラムだけではなく、そのプログラムによって実現される自動化や効率化といった「ソリューション」なのです。この「ソリューション」こそが、お客様が支払う対価の根幹をなすものであり、映像化が難しいポイントと言えるでしょう。
目に映ることを探してみる
システム開発のプロセスを見てみると、ヒアリング、企画、設計、開発、テスト、運用など、多くの工程があります。これらの工程において、お客様とのコミュニケーションが非常に重要となります。システム開発会社に求められるのは、この「コミュニケーションのマネージメント力」と言えるでしょう。
「コミュニケーションのマネージメント力」とは、一体どのようなものなのでしょうか?
コミュニケーションのマネージメント力とは
1. 顧客との関係構築
ニーズの正確な把握: 顧客の抱える課題や、システムに求めることを正確に理解するためには、効果的なヒアリングとコミュニケーションが不可欠です。
期待値調整: 顧客の期待値と、システムで実現可能な範囲のギャップを埋めるために、丁寧な説明と調整が必要です。
信頼関係の構築: 開発過程における情報共有や進捗報告を通じて、顧客との信頼関係を築くことで、プロジェクトの円滑な進行をサポートします。
2. チームメンバーとの連携強化
情報共有の促進: プロジェクトメンバー間で、必要かつ適切な情報を共有することで、ミスの防止や効率的な作業を進めることができます。
問題解決の円滑化: 問題が発生した場合、メンバー間で意見交換を行い、迅速な解決策を見つけることができます。
モチベーションの向上: チームメンバーの意見を尊重し、共感することで、モチベーションを高め、チームワークを強化します。
3. プロジェクトの成功率向上
リスク管理: コミュニケーション不足による誤解や、プロジェクトの遅延といったリスクを最小限に抑えることができます。
品質向上: 顧客の要望を正確に反映し、高品質なシステムを開発することができます。
納期の厳守: 関係者間で進捗状況を共有し、適切な対策を講じることで、納期を守ることができます。
4. 顧客満足度の向上
期待以上の成果: 顧客のニーズを的確に捉え、期待以上の成果を提供することで、顧客満足度を高めることができます。
長期的な関係構築: 顧客との信頼関係を築き、長期的なパートナーシップを構築することができます。
コミュニケーションのマネージメント力の「具体的な要素」
傾聴力: 相手の話をじっくり聞き、理解しようとする姿勢
説明力: 専門用語を避け、分かりやすく説明する能力
交渉力: 異なる意見を持つ人々との間で、合意点を見つける能力
問題解決能力: 問題が発生した場合、冷静に分析し、解決策を提案する能力
文書作成能力: 報告書や設計書など、正確かつ分かりやすい文書を作成する能力
結局映像化できるものはなにか
上記の「具体的な要素」を撮るということです。
これらの目に映る行動は何かというとスタッフが「打ち合わせ」「会議」「コンピュータに向かっている」シーンとなり、結局はどう撮ってもオリジナリティが出てこないタイプのシーンです。
さて、困りました。
ということで、IT企業のPRビデオにはインフォグラフィック手法が使われることが多いのです。
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