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新たな視点を創造することが映像の仕事

「映像の仕事=視聴者に新たな視点を与えること」

これを実践することが、我々の使命であり、存在意義だと僕は思います。


映像をつくる仕事の核は「撮影」?

業界に関係の無い人であれば、多くの人が漠然と「カメラ」「カメラマン」が(い)なければ、この仕事は始まらない・・・と思っていることでしょう。

いっぽう、業界内では「企画」「シナリオ」「プロデューサー」「ディレクター」「スポンサー」など、仕事をリードするモノや立場の人が、仕事の核心だと思っている人が多くいます。制作スタイルによって、制作工程をリードするモノや人は異なるため、制作会社・プロダクションの人間は、結構バラバラなことを思っています。


映像のレゾンデートル

音楽、文学、美術、演劇、映画(映像)etc…

様々な表現物が世にあれど、制作者の意図(視点)を、視聴者に対してかなりの高確率で共通に提示することができるのが「映像」です。音楽や美術は感じ方はひとぞれぞれですし、文学は読者の経験値によって読み取り方に差が出ます。演劇はかなり単純化しないと「共通」の解釈には至らないような気がします。

映像は生々しく目に見せてしまいますから、明確です。しかも時間軸は強制的に流れていきますから、視聴者側の恣意的な解釈が入り込み難い・・・。


映像づくりの核=視点を創造し、制作をリードする人

映像制作業界に生きる者のうち、カメラマン以外はたぶんこう考えています。カメラマンはたぶん「そういう気にさせているのは俺たちさ」と思っていることでしょう(笑)

新たな視点
新たな視点を創造することが映像の仕事

まずは基本に立ち返って「映像」にしかできないことは何か考えてみます。


1. 情報伝達の効率化

  • 視覚と聴覚の同時刺激: 文字だけでは伝えにくいニュアンスや感情を、映像と音で同時に表現することで、より深く、より早く情報を伝えることができます。

  • 複雑な事象の可視化: 抽象的な概念や複雑な仕組みを、映像によって視覚的に表現することで、理解を深めることができます。

  • 時間経過の表現: 時間をかけて変化していく様子や、複数の出来事が同時進行する様子を、映像で表現することで、より臨場感あふれる体験を提供できます。


2. 感情の共有と共感の醸成

  • 感情の伝染: 映像の中の登場人物の感情や行動に、観客が共感し、自分もその感情を体験することができます。

  • 記憶に残る体験: 映像は、文字や音声よりも記憶に残りやすく、感動的な体験を共有することで、人々の心を一つにすることができます。

  • 文化や価値観の共有: 異なる文化や価値観を持つ人々も、映像を通じて共通の体験を共有し、相互理解を深めることができます。


3. 創造性と表現の自由

  • 新しい世界観の創造: 映像は、現実世界には存在しない世界や、想像力を掻き立てるような物語を表現することができます。

  • 多様な表現手法: 撮影技術、編集技術、CG技術など、様々な表現手法を用いることで、無限の可能性が広がります。

  • 自己表現の手段: 映像制作は、自分の考えや感情を表現する一つの手段として、多くの人に利用されています。


4. 社会への影響

  • 教育: 映像は、歴史、科学、芸術など、様々な分野の教育に活用されています。

  • 広告: 製品やサービスの魅力を伝えるための効果的な手段として、広告業界で広く利用されています。

  • エンターテイメント: 映画、ドラマ、アニメなど、人々の娯楽を提供する重要な役割を担っています。


5. その他

  • 記録: 歴史的な出来事や個人の思い出を記録し、後世に伝えることができます。

  • コミュニケーション: 遠隔地にいる人々とのコミュニケーションを円滑にすることができます。

  • 芸術: 映像は、写真、絵画、彫刻などと同じように、芸術表現の一つとして認められています。


まとめ

映像(ムービー)は、単なる娯楽のツールにとどまらず、私たちの生活や社会に深く関わっています。情報伝達、感情の共有、創造性、社会への影響など、様々な側面からその存在意義を考察することができます。

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