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「」に対する検索結果が418件見つかりました

  • 映画に音楽をつける仕事

    オリジナル曲を作曲、演奏する場合 シナリオ・台本の精読 まず、音楽監督は提供されたシナリオや台本を何度も丁寧に読み込みます。この段階では以下の点に注目します: 全体的なストーリーの流れと構造 主要な登場人物の性格と発展 物語の舞台設定(時代、場所) 重要なシーンや転換点 全体的な雰囲気やトーン この過程で、音楽監督は物語の本質を理解し、音楽がどのように物語を補完し、強化できるかを考え始めます。 2. 監督・プロデューサーとの打ち合わせ 次に、監督やプロデューサーと詳細な打ち合わせを行います。この段階では: 作品の全体的なビジョンについて議論 特定のシーンでの音楽の役割について意見交換 音楽のスタイルや使用する楽器についての希望を聞く 既存の音楽の使用に関する方針を確認 予算や制作スケジュールについて確認 この打ち合わせにより、音楽監督は作品全体の方向性を把握し、音楽制作の具体的な計画を立てることができます。 3. 音楽テーマの構想 シナリオの理解と監督との打ち合わせを基に、音楽監督は作品全体の音楽テーマの構想を練ります: メインテーマ:作品全体を象徴する音楽 キャラクターテーマ:主要な登場人物を表現する音楽 場所や時代を表現するテーマ 重要な出来事や概念を表すテーマ これらのテーマは、作品全体を通じて変奏され、発展していくことで、物語の展開を音楽的に支えます。 4. シーンごとの音楽プランニング シナリオを再度精読しながら、各シーンに必要な音楽を具体的に計画します: 音楽の開始と終了のタイミング 音楽の種類(BGM、歌、効果音など) 音楽の雰囲気や強度 使用する楽器や音色 既存曲の使用が適切なシーン この段階で、音楽キューシートと呼ばれる詳細な計画書を作成することもあります。 5. 作曲プロセス 実際の作曲作業では、以下のステップを踏みます: a. スケッチ作成: ピアノやギターなどの楽器を使って、メロディやハーモニーのアイデアをスケッチ デジタル音楽ソフトウェアを使用して、簡単なデモを作成 b. 楽器の選択と編曲: シーンの雰囲気に合わせて適切な楽器を選択 オーケストラ、バンド、電子音楽など、適切な編成を決定 選んだ楽器で音楽を編曲 c. デモ制作: 選んだ楽器と編曲を基に、より完成度の高いデモを制作 必要に応じて、実際の演奏者を起用してデモを録音 d. フィードバックと修正: 制作したデモを監督やプロデューサーに聞いてもらい、フィードバックを得る 必要に応じて修正や再作曲を行う 6. 既存曲の選曲プロセス  一部のシーンでは、既存の楽曲を使用することが適切な場合があります。この場合: シーンの雰囲気や意図に合う曲を幅広く探索 候補となる曲のリストを作成し、監督やプロデューサーと相談 選ばれた曲の使用許可を取得(著作権処理) 必要に応じて、既存曲のアレンジや編曲を行う 音楽の録音と制作  選曲された既存曲も含め、すべての音楽が決定したら、本格的な録音と制作に入ります: プロの演奏者やオーケストラを起用して録音セッションを行う 必要に応じて、複数のテイクを録音し、最適なものを選択 デジタル編集ソフトを使用して、録音された音楽を編集・ミックス 映像に合わせて音楽のタイミングを微調整 7. 最終調整と完成 完成した音楽を実際の映像と合わせて確認し、最終調整を行います: 音量バランスの調整 音楽の開始・終了タイミングの微調整 他の音響要素(台詞、効果音)とのバランス調整 必要に応じて、再録音や再編集を行う この一連のプロセスは、作品の規模や種類、制作スケジュールによって変動する可能性がありますが、基本的な流れはこのようになります。音楽監督は、常に物語の本質を理解し、それを音楽で表現することを目指しながら、監督やプロデューサー、他のスタッフと密接に連携して作業を進めます。 また、この過程全体を通じて、音楽監督は常に作品全体の一貫性と調和を意識します。個々のシーンの音楽が効果的であるだけでなく、作品全体として音楽が統一感を持ち、物語の展開をスムーズにサポートすることが重要です。 さらに、近年ではテクノロジーの進歩により、このプロセスの多くの部分でデジタルツールが活用されています。例えば、作曲や編曲の段階でのDAW(Digital Audio Workstation)の使用、オーケストラサンプリング技術の活用、AIを用いた音楽生成ツールの利用など、新しい技術が従来の作曲・選曲プロセスを補完し、より効率的で創造的な作業を可能にしています。 しかし、こうした技術的なサポートがあっても、最終的には音楽監督の感性と経験、そして物語への深い理解が、優れた映像音楽を生み出す鍵となります。シナリオや台本から感じ取った物語の魂を、音楽という形で表現し、観客の心に届けることが、この仕事の本質的な目標なのです。 選曲で対応する場合 シナリオの綿密な分析 まず、音楽監督はシナリオを徹底的に分析します。この段階では以下の点に注目します: 物語の全体的な雰囲気とトーン 主要な登場人物の性格と発展 物語の時代設定と地理的背景 重要なプロットポイントと転換点 感情の起伏や緊張の波 この分析を通じて、音楽監督は各シーンや物語全体に必要な音楽の特性を理解します。 2. 音楽の役割の明確化 次に、各シーンや物語の展開における音楽の役割を明確にします: 雰囲気の強調:シーンの雰囲気を音楽で補強する 感情の誘導:観客の感情を特定の方向に導く 時代や場所の表現:特定の時代や場所を音楽で表現する キャラクターの特徴付け:登場人物の性格や心情を音楽で表現する 物語の進行:ストーリーの展開を音楽で支える コントラストの創出:視覚的な要素と音楽的な要素でコントラストを作る 3. 楽曲の探索と選定 役割が明確になったら、適切な楽曲を探索します: a. 幅広い音楽ライブラリーの活用: 商業用音楽ライブラリー クラシック音楽のアーカイブ 独立系アーティストの楽曲 世界各国の民族音楽 b. 特定のジャンルやアーティストの探索: 物語の設定に合わせた時代や地域の音楽 特定のテーマに関連するアーティストの楽曲 c. 楽曲の特徴に注目: テンポとリズム メロディーとハーモニー 楽器構成 歌詞の内容(歌がある場合) 4. プロットに応じた具体的な選曲例 以下に、様々なプロットに対する具体的な選曲アプローチを示します: a. 恋愛ドラマの場合: 出会いのシーン:軽快で希望に満ちた曲(例:ポップス系の明るい曲) 告白シーン:感動的でロマンチックな曲(例:ピアノバラードやストリングス主体の曲) 別れのシーン:切ない雰囲気の曲(例:マイナーキーの静かな曲) b. アクション映画の場合: 追跡シーン:テンポの速い、緊張感のある曲(例:エレクトロニックミュージックやロック) 決戦シーン:壮大で迫力のある曲(例:オーケストラ系の曲やヘビーメタル) 勝利のシーン:高揚感のある曲(例:トリンファルマーチや勝利を讃える歌) c. 歴史ドラマの場合: 時代設定の表現:その時代に実際に流行していた音楽や、その時代をイメージさせる音楽 重要な歴史的瞬間:荘厳で印象的な曲(例:クラシック音楽の名曲や民族音楽) d. サスペンス・ミステリーの場合: 謎解きのシーン:緊張感を高める静かな曲(例:ミニマルな電子音楽) 驚きの展開:衝撃を与える強烈な曲(例:不協和音を含む現代音楽) e. コメディの場合: ギャグシーン:コミカルで軽快な曲(例:ジャズやスウィング) アイロニーを含むシーン:シーンの雰囲気と対照的な曲を選ぶ(例:深刻なシーンに明るい曲) 5. 音楽の編集と調整 選んだ楽曲は、そのままでは使用できないことが多いため、以下のような編集や調整を行います: カッティング:シーンの長さに合わせて曲を編集 ミキシング:他の音響要素(台詞、効果音)とのバランスを調整 フェード処理:曲の開始と終了を自然に聞こえるよう調整 ループ処理:必要に応じて曲の一部を繰り返し使用 リミックス:既存曲を映像に合わせてアレンジ 6. 著作権処理 選曲が決まったら、各楽曲の著作権処理を行います: 著作権所有者の特定 使用許諾の取得 使用料の交渉と支払い 必要に応じて、楽曲の改変許可の取得 7. 全体的な一貫性の確保 個々のシーンに適した曲を選ぶだけでなく、作品全体としての音楽の一貫性も重要です: 全体的なトーンの統一:似たようなジャンルや雰囲気の曲を選ぶ テーマ性の維持:特定のアーティストや時代の音楽で統一する 音楽の発展:物語の展開に合わせて音楽のスタイルを変化させる 監督・プロデューサーとの連携 選曲のプロセス全体を通じて、監督やプロデューサーと密接に連携します: 定期的な選曲案のプレゼンテーション フィードバックに基づく再選曲や調整 最終決定に向けての協議 8. 試写と最終調整 選曲した音楽を実際の映像と合わせて確認し、必要に応じて最終調整を行います: 音楽の開始・終了タイミングの微調整 音量レベルの調整 必要に応じて、曲の差し替えや追加選曲 9. 特殊なケースへの対応 a. サイレントシーン: 意図的に音楽を使用しないシーンも重要です。静寂そのものが強力な効果を持つ場合があります。 b. ダイジェストシーン: 複数の短いシーンが連続する場合、一つの楽曲で統一感を出すことがあります。 c. モンタージュシーン: 時間の経過や場面の変化を表現する際、複数の曲をスムーズにつなげて使用することがあります。 d. 劇中歌: 登場人物が歌う場面では、その歌自体が物語の一部となるため、特に慎重な選曲が必要です。 既存曲の選曲によって映像作品の音楽を構成する場合、このようなプロセスを経て、シナリオの様々なプロットに対応していきます。重要なのは、単に「良い曲」を選ぶのではなく、物語の本質を理解し、それを音楽で表現することです。適切に選ばれ、編集された既存曲は、オリジナル楽曲と同様に、物語を豊かに彩り、観客の感情を効果的に導くことができます。 また、既存曲の使用には、時代や文化を即座に想起させる力があります。例えば、60年代の曲を使用することで、その時代の雰囲気を瞬時に観客に伝えることができます。同様に、特定の地域の民族音楽を使用することで、その場所の文化的背景を効果的に表現できます。 さらに、有名な曲や人気のある曲を使用することで、観客の記憶や感情に直接訴えかけることができます。これは、新しく作曲された曲では得られない効果です。ただし、この場合、曲自体が持つ強い印象が、物語から観客の注意をそらさないよう注意が必要です。 このように、既存曲の選曲は、単なる音楽の選択以上の複雑で創造的なプロセスです。シナリオの深い理解、幅広い音楽知識、著作権に関する法的知識、そして何より、音楽が物語にどのような影響を与えるかについての洞察力が求められます。適切に行われた選曲は、作品全体の質を大きく向上させ、観客の作品体験を豊かにする重要な要素となるのです。

  • 撮影時のカメラマンとディレクター

    カメラマンとディレクターの役割分担 映像の撮影現場で、カメラマンとディレクターの役割分担がどうなっているか想像がつくでしょうか。ディレクターの多くは、下見が十分されていて予め撮影現場の状況が把握できたり、CMのようにセットで作りこんだりする撮影の場合は、カット割りを考え絵コンテをつくって現場に臨みますが、セミドキュメンタリーのような、どんな絵が撮れるか予めわからない時は、大雑把なシーンのイメージだけもって、ぶっつけ本番で現場に入ります。   ディレクターには大別して2つのタイプ こうした撮影現場でのディレクターには大別して2つのタイプがあります。カメラマンにいちいちレンズで切り取る対象とフレーム(構図)を指示して、カメラ位置も指定して、カット割りをカメラマンに伝えるタイプと、そこで収録したい映像の意図だけ伝え、カット割りもカメラマンにお任せにしてしまうタイプです。   いちいちフレームを指定するタイプのディレクター 収録しながら編集時のことが既に脳裏に描かれていて、必要な画像を漏らさず撮影しておかないと気が済みません。こうしたタイプのディレクターの場合、カメラマンは指示どおり撮り上げていけばいいので気楽。でも、その気楽にあぐらをかいていると、ディレクターはそのカメラマンを「使えない奴」と判断します。経験豊かなプロカメラマンならば、すぐにディレクターの意図や癖を見抜いて、シナリオを読み、先回りして画角を決めていくようになり、現場はとてもスムーズに進行するからです。   カメラマン放任のディレクター シナリオを説明したらあとは大雑把に必要なカットを指示して、自分はほかに何かおもしろいネタが落ちてないか、現場をふらふらしながら、カメラマンの動きをやレンズの方向を横目で見ています。長年コンビを組んでいる場合はこうしたパターンも多く、互いの習性も意図もお見通しで現場も和やかです。しかし、初めて組むような相手とこのパターンで撮影に臨むと悲劇がたくさん生れます。 ディレクターがいざ編集に臨もうとプレビューをしてびっくり!「絵が無い!」という叫びを、私たちはどれだけ耳にしてきたことでしょう。でも、このタイプの悲劇は自業自得。ディレクターは作品を完成させるための映像の収録には責任を負っているし、カメラマンの責任はディレクターやシナリオの意図を把握して使える絵を確実に撮影すること。カメラマンを放任するには、ディレクターはカメラマンの技量をきちんと見極めてからにしないといけません。   良い制作現場には適度な緊張が ディレクターとカメラマンだけでなく、スタッフの誰かが「楽をしている」ということ無く、和やかに見えても絶えずスタッフ間にピリピリとした緊張が張り巡らされているのが、良い制作現場だと私は思っています。

  • 同録とは撮影と同時に音を録音すること

    ビデオカメラが回っている時は録音もしていた昔 昔から放送用、業務用、民生用に関わらず、ビデオ専用のカメラにはマイクが付属しているか、セットになったマイクをワンタッチで取り付けられるようになっていて、だいたいの撮影現場では、編集で音を活かす活かさないに関わらず、カメラを回す時は、現場の生音も同時に録音していました。こういう音を拾うマイクを「ノイズマイク」と言ったりします。そして拾った音は「ノイズ」です。今でも言うのかな? ノイズというくらいですから、その音は現場の雰囲気や、周辺にいた人が喋った音、何かが発した音、何から何まで入っていて、ほとんど場合、現場の雰囲気音としか使えません。   人の声を録る時は専用のマイクを 講演者の声や、インタビューの声、人のしゃべりをちゃんと録音しようとすると、必ず別にマイクを用意して、喋っている人の口にできるだけ近い位置(オンマイクという)に設置しなくてはなりません。 イベントであればPA(拡声装置)のミキサーアウトもラインでもらって、専用で立てたマイクの他に、カメラの別チャンネルに同時に録音します。 これらをやるには音声さんという専門のスタッフが必須です。   デジタル一眼レフカメラの時代がきて さて、ご承知の通り今の時代、デジタル一眼レフカメラ(DSLR)による動画撮影が増えてきて、中にはそれ専門のカメラマンもいます。DSLRは原則的に写真用のカメラですので、動画を撮影する機能は副次的に考えられていて、ほとんどの場合マイクは付いていないし、マイクを接続する仕組み(入力ジャックなど)もオマケのようにしか付いていません。音量をコントロールする方法も不便なものです。 多くのDSLR撮影現場では同録せずに音無しで録画しています。編集で音楽を被せてしまうので「現場の雰囲気音」は無用のようです。 たいがいの現場はカメラマンひとりという現実からして、手が回らないので仕方がないこととも言えます。   音声収録の大切さを再認識 しかしDSLR映像のひとつの典型であるインタビューの場合、音声は非常に重要な要素なので、これが綺麗に録れていないと元も子もありません。 このことはさすがに最近では意識が高まってきたようで、ピンマイクやガンマイク、ミキサーを持ち込んで収録するようになってきたようです。別録機器も用意するようになりました。 ただ肝心な「モニター」(音声を聞きながらチェックする)の方法がイヤホンでは、狙った音声がクリアに適正なレベルで、ノイズなく収録できているかは、とてもわかりません。最低限密閉型のヘッドフォンで確認して欲しいもの。   リアルタイムモニタリングこそ重要 そして、音が入っているかチェックするだけでなく、録音している音が編集でちゃんと使える音なのか、リアルタイムで常時チェックし続けて欲しいと思います。 スタッフの誰かが咳払いをしたタイミングでインタビューがいいこと言ってる、なんてこと結構あります。建物の外の車のエンジン音というのは、案外拾っているものです。 余談ですが 大昔ですが、私がラジオ局のマスターでミキサーアルバイトをしていた時、調整室の裏の機器ラックの中で、いつもオープンリール録音機が 4.75 cm/sec .くらいのスピードで回っていました。たしかあれを「同録」と呼んでいて、オンエアされている音声を24時間365日録音していたことを思い出しました。

  • 感じが悪いプロデューサーにならないために

    映像制作会社で企業が発注するPR映像コンテンツのプロデュースをする者は、クライアントと共通認識を持つために様々なコミュニケーションをとります。その主な方法はやはり言語によるものですが、言葉、単語の認識、理解は現代では非常に多様であるため、時に言葉尻を捉えて「それはどういう意味で使っていますか?」と問い詰めるような質問をせざるを得ない場面があります。しかし、こうしたやり方は相手の心象をとても悪くします。どうして相手が使った言葉の意味を尋ねると印象が悪いのでしょうか。 頻繁に遭遇する言葉の取違 経験豊富な映像制作会社のプロデューサーは、様々な企業の様々な人と話をしながら仕事を進める中で、かなり頻繁に言葉の意味の取り違いに遭遇しています。 例1 クライアントの担当者の中には、映像のワンカットを「写真」という言うことがあります。 「では出張した時に、支社の写真撮ってきます」と担当者の方が言うと、私たちは「あ、動画ですね?」と確認しなくてはなりません。話の脈略から考えれば、まず動画で間違いないのですが、稀に写真データをいただく羽目になるからです。 例2 「会社案内動画をつくりたいと思っています」と言われると、私たちはまず会社案内パンフレットの動画版かと想像するのですが、話を伺っていくと、「尺は60秒までで」と言われることがしばしば。そうすると、この動画のジャンルは会社案内ではなく、会社のイメージ動画と括った方が話が通じやすくなります。 例3 「インタビューでお願いします」と担当者。インタビューは、インタビュイーとインタビュアーのコミュニケーションで成立する取材手法ですので、私たちは必ず誰がインタビュアーになるかを考えます。しかし、担当者によってはインタビュアーを想定していない「コメント撮り」のことをインタビューと呼んでいることがあります。 言葉の意味を尋ねると印象が悪くなる理由 専門性への疑問 クライアントは、プロデューサーが業界用語や専門用語を理解していることを期待しています。基本的な言葉の意味を尋ねることで、プロデューサーの専門性や経験に疑問を抱かせる可能性があります。 コミュニケーション能力への不信 言葉の意味を頻繁に尋ねると、プロデューサーのコミュニケーション能力に問題があると思われかねません。 信頼関係の欠如 言葉尻を捉えるような質問は、クライアントの意図を疑っているように受け取られ、信頼関係を損なう可能性があります。 時間の無駄 細かい言葉の定義にこだわることで、本質的な議論から逸れ、時間を無駄にしているという印象を与える可能性があります。 どのような方法で共通認識を得るのが良いか 積極的な傾聴 クライアントの話をよく聞き、文脈から意味を理解するよう努めます。 パラフレーズ クライアントの言葉を自分の言葉で言い換えて確認します。例えば「つまり、〇〇ということでしょうか?」と確認します。 具体例の要求 抽象的な表現があった場合、「具体的にはどのようなイメージをお持ちですか?」と尋ねます。 ビジュアル資料の活用 言葉だけでなく、イメージボードや参考動画などを使って視覚的に共通認識を形成します。 要約と確認 打ち合わせの最後に、理解した内容を要約して確認します。「本日の打ち合わせで、〇〇、△△、□□という点を確認させていただきました。これで間違いないでしょうか?」 フォローアップ 打ち合わせ後、議事録やメモを送付し、理解に誤りがないか確認を求めます。 業界用語や専門用語の事前学習 クライアントの業界や製品について事前に学習し、よく使われる用語を理解しておきます。 オープンな質問 「それはどういう意味ですか?」ではなく、「その点についてもう少し詳しくお聞かせいただけますか?」といったオープンな質問を心がけます。 おしまいに 経験豊富がゆえに言葉のもつ多様な意味を知っているプロデューサーほど、この課題に直面します。映像制作は後戻りできない工程が多いため、こうしたコミュニケーションの齟齬は、気づいた段階で早めに修正しておくべきですが、上記した通り、共通認識を持つことの重要性と、良好な関係性を維持することのバランスを取るのは難しく、不用意な質問はコミュニケーション自体を悪化させる危険性があるため、映像制作会社のスタッフ全員が留意したいことです。

  • 企業映像の歴史と今

    企業映像はビジネスがビジネスに対して(BtoB)アピールするために制作される映像と、ビジネスが一般の人々を対象として(BtoC)に大別できます。日本において企業映像が始まった時期は、大衆向け映画が普及し始めた第二次大戦前後で、映像というメディアがまだ珍しく、大衆が映像から受ける影響は極めて大きいものでした。 そのため戦意高揚のために映画が利用されたことから、人々はその洗脳力の強さを認識し、戦後、さまざまな産業において自社の高邁な存在感をアピールするために映像(映画)を使うようになりました。 いっぽう、映画(フィルム)がビデオ(テープ)にとって代わった頃から、映像はBtoB間でのPRに非常に有効であり、かつ(企業活動としては)非常に安価に利用できることから、この分野が一定の業界を形成するに至りました。 そしてビデオ映像は今では「動画」と一括りにされ、その技術も費用も大衆化。その使用目的もBtoB/BtoC/CtoCすべてに拡大しました。 さて、この企業映像の歴史をChatGPTはどのように文章にしてくれるのでしょう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 企業映像は、企業や組織が内外のステークホルダーに対して情報を伝え、印象づけるために制作される映像のことを指します。以下では、その歴史を大まかな時代区分に分けて論じてみます。 1945年の戦後復興期から1960年代にかけて、日本の企業映像は主に産業振興や国民経済の再建を目的として制作されました。公共事業や新興産業の発展、輸出促進などが重要視され、企業映像はその一環として活用されました。特に、鉄鋼や自動車、電機などの産業の成長を伝えるための映像が盛んに制作されました。 1970年代から1980年代にかけては、日本の経済成長がピークを迎え、企業映像もその影響を受けました。大手企業やメガバンクなどが自社のイメージ向上や広報活動の一環として映像を活用しました。この時期の企業映像は、経営理念や企業文化の紹介、商品・サービスのプレゼンテーション、社員教育など、幅広い目的で制作されました。 1990年代以降、グローバル化の進展や情報技術の発展により、企業映像のスタイルや手法も変化しました。インターネットの普及により、企業のウェブサイトやソーシャルメディアを通じて映像コンテンツを発信するケースが増えました。また、多国籍企業や外国投資家へのアピールや、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として映像を活用する企業も増えました。 現在の企業映像は、さまざまな形式やテーマで制作されています。一部の大企業では、ブランドメッセージやコーポレートストーリーテリングを重視した映像を制作し、企業のイメージ向上に努めています。一方、中小企業やベンチャー企業では、新製品の紹介や技術解説、業績報告など、具体的な情報を伝える映像を制作するケースもあります。さらに、持続可能な経営や環境への取り組みを強調する映像や、社員の活躍や働き方改革を紹介する映像なども制作されています。 また、近年では映像技術の進化により、企業映像のクオリティや表現の幅も向上しています。CGやアニメーションを活用した映像や、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの技術を取り入れた映像も増えてきました。これにより、視覚的に魅力的で情報を伝えやすい映像を制作することが可能になりました。 さらに、ソーシャルメディアやオンラインプラットフォームの台頭により、企業映像の配信方法や視聴環境も多様化しました。YouTubeやビジネス向けの動画プラットフォームを活用し、より広範な視聴者に対して映像を発信することができるようになりました。また、企業の内外のステークホルダーとのコミュニケーション手段として、映像を活用する企業も増えています。 企業映像は、企業のイメージ形成や情報伝達、関係構築において重要な役割を果たしています。効果的な映像戦略を展開し、視聴者の関心を引きつけることで、企業の競争力を高めることが期待されます。今後も技術の進化や社会の変化に対応しながら、企業映像はさらなる発展を遂げていくことでしょう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 概ね合っていますが、やはり平均的な見解というのは面白味(驚き、新知見)はないですね。

  • 映像は三通りある

    映像というと、ひと昔前であれば(1)テレビ番組・映画でしたが、現在は(2)インターネットに公開する「動画」が大きなシェアをとっています。一般的にはこの2通りが映像コンテンツと認識されていますが、私たちBtoB映像制作会社は、この二つのジャンルとは本質的に異なる面を持っている(3)「第三の映像」と言えます。 それは以下のような「企画力」の違いからわかります。 (1)(2)テレビ番組(TV-CM含む)や映画を制作する会社の企画力 一般大衆が訴求対象 視聴者のニーズを把握: テレビ番組やTV-CM、映画は、多くの人々に向けて広く視聴されるため、視聴者のニーズや嗜好を正確に把握する必要があります。テレビ制作会社は、マーケットリサーチや視聴率データなどを活用して、視聴者が関心を持つトレンドやテーマを把握する能力が求められます。 番組構成とストーリーテリング: テレビ番組やTV-CM、映画は時間の制約がありますが、魅力的で情報価値の高い内容を提供する必要があります。制作会社は、エンターテイメント性や物語性を持つストーリー展開や、効果的な番組構成を考える能力が求められます。 多様なジャンルへの対応: テレビ番組やTV-CM、映画は、ニュース、エンターテイメント、ドラマ、バラエティなど、多様なジャンルが存在します。制作会社は、それぞれのジャンルに合った企画やコンセプトを立案し、適切な制作手法を選択する能力が求められます。 広告とスポンサーシップの活用: テレビ番組やTV-CM、映画は、広告主やスポンサー、観客からの収入に依存しています。制作会社は、広告枠やスポンサーシップを活用した企画の提案やマネタイズ、動員の手法を考える能力が求められます。 (3)BtoB映像制作を専門に制作する会社の企画力 ターゲットを絞った訴求 ブランドイメージと目的の理解: 企業映像は、企業やブランドのイメージやメッセージを伝えるために制作されます。企業映像制作会社は、企業の目的やブランドイメージを深く理解し、それに合わせた効果的な企画を提案する能力が求められます。 ターゲットオーディエンスの分析: 企業映像は、企業のターゲットオーディエンスに対して効果的に伝達する必要があります。企業映像制作会社は、ターゲットオーディエンスの特性や嗜好を分析し、それに基づいて効果的な企画を立案する能力が求められます。 プロダクトやサービスの魅力的な表現: 企業映像は、プロダクトやサービスの魅力を伝える役割を果たします。企業映像制作会社は、プロダクトやサービスの特長や競合優位性を正確に把握し、それを魅力的に表現する能力が求められます。 メディアプラットフォームの適切な活用: 企業映像は、ウェブサイト、ソーシャルメディア、展示会など、さまざまなメディアプラットフォームで活用されることがあります。企業映像制作会社は、それぞれのプラットフォームに適した企画や制作手法を考える能力が求められます。

  • メディアを頼らない映像コンテンツづくり

    60%非公開映像づくり 公共媒体(メディア)に載せないことが前提の映像コンテンツ、例えば企業の内部での情報共有を目的とした広報や、業界向けの見本市で使用する映像という映像ジャンルを、かつては“VP“ ビデオパッケージと呼び、これをつくるB2B映像制作業界はほぼ殆どの仕事が、公共媒体に載ることがない、一般の目に触れない、とても地味な仕事をしていました。いまも私の場合、約6割が非公開の映像です。 公開する企業映像の登場 しかし、ここにきてYouTubeやソーシャルメディアを利用した、一般の目に触れるB2B映像というものが増えてきて、状況は一変しました。 人目に触れることが増えたので、この業界へ参入する人も増えてきました。 つくって掲載したことで満足していませんか ところで、動画共有サイト、SNSといった公共メディア(テレビ放送や映画館含め)は、そこで放送され、公開されているコンテンツは、その質がどうあれ、一定の視聴者は常時存在します。つまり、放送・掲載さえすれば人々の目に触れます。 このこと自体ですでに、そのコンテンツは一定の目的を得ていると言えます。媒体(メディア)に掲載されると、なぜか多くの人が「そのこと自体がすごい」と思ってしまうようで、コンテンツの出来不出来、メッセージの到達度は二の次になっています。勢い、メディアのチカラをコンテンツのチカラと勘違いする人たちも増えてきます 媒体力を0と考えて企画する もともと私たちB2B映像制作業界は、Business to Business という1対1のコミュニケーションを仲介する存在として、クローズドの世界で働いてきました。 クライアントがターゲットとする、限られた一定の人たちが視聴することを前提に企画、シナリオをつくり、撮影し編集してきました。 媒体のチカラを借りずに、扱うテーマそのもののチカラを引き出すことに全精力を懸けてきたのです。 「媒体」は、テーマのプロフィールのひとつにすぎない 放送、公開する媒体の特性は、いまのB2B映像制作では最大限に考慮しますが、かといって、それが最優先ではありません。大事なことはあくまで中身・コンテンツのあり様だと考えています。 公共向けと非公開は、企画を分けて考えよう 昨今「動画でPR」が当たり前になってきて、多くの場合は、上記のような媒体(メディア)を想定して企画されていて、できればBUZZって欲しいと願っています。 でも企業映像というのは、本来多くのテーマが一般向けでなく、地味なものです。 BUZZらせようと奇をてらえば、むしろ信用度を失います。 まずは、地味〜にテーマを勉強して、真面目にコツコツつくっていきましょう。

  • B2B映像は企画段階からご相談ください

    「動画つくります」 この事業項目を挙げる会社・フリーランスの裾野がどんどん拡ってきました。 ホームページ制作会社、印刷会社、グラフィックデザイン事務所、編集プロダクション、etc…、中には建設関係の会社で設計提案に使用するコンピュータソフトとスタッフの副業?として始められている会社もあります。それぞれにご担当のスタッフがおられますが、従来の本業の傍ら、業務にあたっていることが多いようです。 「自社制作」 最低限映像内容の「企画」はその根幹だと考えて、お客様の社内で作成されることはとても理解できます。そうして作成した企画の制作部分をご相談されることも増えてきました。しかし、ここにきて「ある傾向」が顕著になってきました。 「技術検証」 撮影にしてもアニメーションにしても、最近流行のインフォグラフィックスにしても、技術的な裏付けを調査せずに「可能であろう」と考え、具体的な絵コンテにまで落とし込んでおられる例が多いのです。 もちろん、たぶんどこかでご覧になったことがある映像なので、実現不可能ではないと絵コンテにされたのだと思います。ただ、その1カットを撮る、つくるために必要になる機材、技術、スタッフ、費用、期間に関する目論見がかなり違っているのです。 「制作期間」「費用」「人的リソース」 映像を企画立案し、その具体案(絵コンテ)を構想するためには、様々な条件を勘案の上、すべての条件をクリアしながら行わなくてはなりません。制作期間も予算も青天井ではないと思います。「見たことがあるから可能だろう」と考えて描いた1シーンの制作期間が実は数ヶ月、費用が数百万円も必要・・・なんてことがけっこうあるのです。 構想段階でご相談ください どんな仕事も予算と期間という制約は必ずついてまわりますから、私たちは実際の制作段階でおこりそうなことは、すべて予想し、問題を回避しながら、しかもクライアントにご満足いただく企画を立案します。この工程が、映像制作ビジネスでいちばん肝心な仕事だからです。 どうぞ、経験値、情報量が足らないと思われた時は、ぜひ早めにお声がけください。可能な限り、あなたの構想を実現するための方法をご提案いたします。もちろんその制作もお任せください。

  • B2B映像制作会社のプロダクションマネージャーの仕事とは

    未経験の人がB2Bの 映像制作会社 に就職すると、多くの人がこの職を与えられます。会社によってはAD(アシスタントディレクター)とPM(プロダクションマネージャー)は兼任の場合も多いようです。ADはその名の通りディレクター(演出家・監督)のアシスタントですので、本編映画の用語でいえば「演出部」に属しているのに対して、PMは制作部に属していて、上司はアシスタントプロデューサーやプロデューサーということになります。わかりやすく言えば「管理部」です。 PMの仕事の仕様書「香盤表」 「制作進行」とはよく言ったもので、PMの仕事は制作を進行させるためのすべての段取り屋です。で、その段取りのうち撮影に関する仕様書となるのが「香盤表」(こうばんひょう)。 映像制作の香盤表は、ひとつの作品を完成させるのに必要なカットをいったん全部バラバラにして、カットカットに必要な出演者やスタッフ、ロケ地、時間、季節などの都合がうまく合い、もっとも効率良く撮影が終えられるように並べ替えた表で、そのカットに必要なロケ地やセット仕様、出演者、衣装から大道具、小道具まですべての必要なものが書き込まれた段取り表です。 叱られてなんぼの制作進行 この香盤表に書き込まれた要素が間違いなく撮影現場に揃っていなければ、それはすべてPMの責任になります。ただし、画面の中に映る小物や消えもの、衣装や描き割り(絵で描いた背景)を準備するのは美術部の仕事で、美術部に「こんなもの欲しい」と言うのは演出部(大概AD)の仕事です。 でも、それがスタジオやロケ地に届いていないと、そのロジスティックを手配したPMが叱責を受けるのです。モノだけでなく、出演者やスタッフの移動や食事、宿泊の手配もPMの仕事です。香盤表をつくるのはディレクター(演出家・監督)の意を汲んだADの仕事です。時には演出上の理由で効率は悪くても「順撮り」と言って、シナリオの順番通りに撮影する場合もあります。その方が役者の演技が自然になったり、単にディレクターの都合でも順撮りが行われます。 PMがADを兼ねてしまうのが現実のB2B映像会社 いずれにせよ、香盤表は演出部の意向が大きく反映するのですが、香盤表の効率の良さはそのまま制作コストに跳ね返るので、予算を管理する制作部としては演出部の言われるがままに応じているわけにはいきません。 そこでPMがADを兼ねてしまえば、いちいち調整も軋轢も要らなくて効率的ですよね。社員も減らせるし。 というわけで、B2B映像業界では今ではPM/ADを分業しているような本格的な会社は東京の大手のごく一部じゃないでしょうか。名古屋やほかの地方のプロダクションでは非常に少ないと思います。経済効率はいいのですが、司法と行政が一緒になったようなもので、どうしても演出の意見が反映されにくくなるので、お客様にとってはどうなのでしょう。 大手のプロダクションに制作を頼むと、フルスペックのスタッフを組織して、目を剥くような予算提示を受けると思いますが、それはそれで、スタッフの能力をフルに活かし、組織の力でよりよい仕事を届けたい一心なのです。 映像はこれまで、大勢の才能を集めて集大成する「総合芸術」として歴史を刻んできたことを、いまいちど思い出していただけると嬉しいですね。

  • 映像制作業にも様々な指向性がある

    テレビの仕事をしたい人たち メディアに関わって、できるだけ多くの人の目に触れ、多くの人に影響を与えることを面白いと思う人たちが、この業界の仕事を希望します。また、そういう環境に居る自分を誇りに思うし、自慢でもあります。逆にマイナーな世界にとどまる映像制作者は、志も才能も低い、と見る傾向があります。BtoBの映像はアルバイトでたまに作るけれど、あまり人に言いたがりません。 映画の仕事をしたい人たち ドラマやドキュメンタリーでも、テレビのような一般大衆向けではなく、自分の指向性を理解できる人だけに見せたいという、ちょっとマニアックな映像制作者たちです。今はどうか知りませんが、昔は自分たちは高尚な文化を担っていると考え、テレビの仕事をちょっと小ばかにしていました。むかし、この業界にいた人たちが、本編と呼ばれる劇場映画の制作の合間につくっていたのがBtoB映画でした。大規模工事とか難工事などの建設記録がそれです。 BtoB映像(いわゆるVP)は非常にマイナーだった 20世期の終わりまで、「映像制作をしています」と言うと、「あ、テレビ番組つくっているんですね!」とか「どの番組?」「どこのCM_?」などと、まずきまってテレビで放送するコンテンツの仕事が、映像制作という仕事だと思われていました。「映画つくってるんですか?」とは聞かれなかったので、映画は映像ではなくて、あくまで映画なんでしょうか。CMはBtoBも含まれるけれど、ほとんどがBtoCへのメッセージだし、原則一般大衆にウケることを前提にしていますので、このCM制作で働きたい人は、テレビの仕事をしたい人と類似しています。 BtoB映像を志す人たち 本質的に、この仕事(BtoB映像づくり)は非常にニッチな対象に対してつくる映像世界なので、創る自分もマイナーであり続けることを潔しとしています。今や「動画プロモーション」は広告宣伝の王道とも言える、メインストリートに躍り出た感ですが、実情としてマイナーで、大半がフリーランスで、とてもビジネスとして成立していません。でも、皆がいつかメジャーになることを夢見ています。BtoB映像も変わりました。 BtoB映像作家で、なぜだか有名になったら、それはそれでいい仕事が入るのかな?

  • お客様のソリューションとお客様満足度

    企業活動として行われる事業は、組織の総意あるいは、組織で決定した目的を達成するために行われます。そして、我々に発注される映像制作には、その手段のひとつとしての働き、成果を上げる役割が与えられます。プロジェクトが始まれば、お客様はもちろん我々制作会社も、その目的のために、心をひとつにして邁進します。 ちょっと待って 時として、我々が目的達成のためと考えて行ったことが、お客様からストップが掛かることがあります。そういう場合の多くが、お客様社内の事情について、我々が知らなかった、理解が浅かったことで起こります。企画をたて制作する、それぞれのプロセスの前に、お客様とよくコミュニケーションをとることが、お客様に御迷惑をおかけしない唯一の方法だと、我々は心する必要があります。 誠実であること また、時として映像制作の途上で、発注担当者の方の指示が、必ずしも成果を上げない、あるいは逆効果になる場合があります。映像制作の難しいところは、完成形は最後まで目に見えないところです。発注者・制作者の考えていることがいつも同じということが、難しいものです。 ご担当者の方の気分を害さないことは大切ではありますが、ソリューションの達成度を下げて良いということは違います。こうしう場合には、誠実にしかもわかりやすく事情をご説明して、より成果に結びつく方法を一緒に考えるという姿勢が大切だと考えています。 あなたの味方です ソリューションが満たされ企業活動の成果が上がることで、その会社とご担当者の方の株が上がるよう振る舞うのが、我々プロダクションです。 ぜひ私たちを利用してください。 映像制作・プロとアマを隔てる心得 ①お客様満足と、お客様のソリューション解決を両立させる ②お客様からソリューション解決の障害になる希望を伝えられた場合は、そのことを誠実に伝え、ソリューション解決を第一に業務に当たる ③企画のために充分な情報収集を行う ④企画案についてお客様と共通認識を持てる、きめ細かで的確なコミュニケーションを行う ⑤不可逆な制作プロセスにおいては、必ずお客様組織内での情報の共有、ならびに決済のための資料を提出する ⑥撮影現場で起こり得る様々な問題をすべてクリア(対策)して撮影に臨む ⑦撮影はできるだけお客様に迷惑を掛けないことに留意するが、必要かつ充分な素材の収録ができるまでは最大限の努力をする ⑧企画案(シナリオ)に沿った編集を行い、変更して編集する場合は承認を得て行う ⑨試写を行う場合は、修正箇所を反映したシナリオを併せて提示する ⑩ナレータはプロの起用を大前提にする ⑪ナレーション録音は、必ずお客様にお立ち会いいただき、その場で承認を得る ⑫納品が終了した案件に関わるデータ類は、整理分類して守秘義務を履行しつつ保管、後の継続業務に備える

  • 「人材派遣業」は自社の仕事が撮影できない

    成長産業・人材派遣業は映像制作会社の大事なお客様 人材派遣業、人材紹介業、取引先の職場で仕事をする請負業などは今、どんどん成長している業界です。しかも、WEBを使っての求人や営業活動が有効に機能する業種ですので、私たちにも動画を使ってイメージアップや情報拡散をしたいというご相談を、よくいただきます。    会社のリアルな姿を知りたい、知らせたい 求職する人も、営業先(お取引先)もその会社の仕事のリアルな様子を知りたい、職場の雰囲気や仕事の内容を実際に目にしたいと考えますし、派遣会社・紹介会社もぜひお見せしたいと思います。   お取引先を撮影するのは難しい しかしこれらの業界の最大のジレンマは、社員やスタッフが仕事をしている現場は、お客様(お取引先)の工場や事務所のため、ほとんどの場合、撮影は許可されません。したがって映像の構成、シナリオをどのように構築するか、どういった映像を撮影してコンテンツを仕立てるか、我々映像制作会社にとって、かなり高度な技を必要とする仕事のひとつです。 撮影しても変化が出ない 派遣会社・紹介会社の本社は多くの場合、出勤先はお取引先ですので、自社のオフィスは案外こじんまりとしていて、職務もほとんどが事務職です。映像として撮影しても、会社の規模感や業種の特徴などは表現できないのです。 全国展開していれば、支社、営業所の外観映像が使えてありがたいですが、やはりこれだけではせっかく映像にしても、どこの会社も同じような内容になってしまい差別化ができません。 では、こういう場合どういうシナリオを描くと、有効な動画となるでしょう。 研修に力を入れている会社 ひとつは、研修教育に力を入れている会社であれば、そうした場所と社員、スタッフが研修にうちこむ様子が特徴的な被写体となり、会社のセールスポイントがアピールしやすくなります。スタッフの職能を伸ばし、社員の人生設計をも考えている会社として、評価が高くなります。    トップインタビュー もうひとつ、よく行う方法がトップインタビューです。 創業者や社長の力強い語りかけで、リーダーシップを強調しながら会社の強みや実績、将来展望をインサート映像で見せていきます。会社の成長力や社風を伝えることができるので、リクルートにも営業活動にも有効なツールとなります。 全社イベントを企画する 次に考えられるのが、何か全社スタッフが集まるイベントを開催して、そのドキュメント映像を軸に、会社の業務や特徴、将来性を語るという方法です。これも、社員の顔や社風がよく見えてるので、僕はお薦めします。

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