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「」に対する検索結果が418件見つかりました

  • 「人材派遣業」は自社の仕事が撮影できない

    成長産業・人材派遣業は映像制作会社の大事なお客様 人材派遣業、人材紹介業、取引先の職場で仕事をする請負業などは今、どんどん成長している業界です。しかも、WEBを使っての求人や営業活動が有効に機能する業種ですので、私たちにも動画を使ってイメージアップや情報拡散をしたいというご相談を、よくいただきます。    会社のリアルな姿を知りたい、知らせたい 求職する人も、営業先(お取引先)もその会社の仕事のリアルな様子を知りたい、職場の雰囲気や仕事の内容を実際に目にしたいと考えますし、派遣会社・紹介会社もぜひお見せしたいと思います。   お取引先を撮影するのは難しい しかしこれらの業界の最大のジレンマは、社員やスタッフが仕事をしている現場は、お客様(お取引先)の工場や事務所のため、ほとんどの場合、撮影は許可されません。したがって映像の構成、シナリオをどのように構築するか、どういった映像を撮影してコンテンツを仕立てるか、我々映像制作会社にとって、かなり高度な技を必要とする仕事のひとつです。 撮影しても変化が出ない 派遣会社・紹介会社の本社は多くの場合、出勤先はお取引先ですので、自社のオフィスは案外こじんまりとしていて、職務もほとんどが事務職です。映像として撮影しても、会社の規模感や業種の特徴などは表現できないのです。 全国展開していれば、支社、営業所の外観映像が使えてありがたいですが、やはりこれだけではせっかく映像にしても、どこの会社も同じような内容になってしまい差別化ができません。 では、こういう場合どういうシナリオを描くと、有効な動画となるでしょう。 研修に力を入れている会社 ひとつは、研修教育に力を入れている会社であれば、そうした場所と社員、スタッフが研修にうちこむ様子が特徴的な被写体となり、会社のセールスポイントがアピールしやすくなります。スタッフの職能を伸ばし、社員の人生設計をも考えている会社として、評価が高くなります。    トップインタビュー もうひとつ、よく行う方法がトップインタビューです。 創業者や社長の力強い語りかけで、リーダーシップを強調しながら会社の強みや実績、将来展望をインサート映像で見せていきます。会社の成長力や社風を伝えることができるので、リクルートにも営業活動にも有効なツールとなります。 全社イベントを企画する 次に考えられるのが、何か全社スタッフが集まるイベントを開催して、そのドキュメント映像を軸に、会社の業務や特徴、将来性を語るという方法です。これも、社員の顔や社風がよく見えてるので、僕はお薦めします。

  • 1日で撮影できたシーンの数「撮れ高」

    FILM・テープ・カード フィルムで撮影して現像していた時代には、カメラマンは「1発勝負」でOKカットを狙いました。テイクを重ねるほど、お金が掛かったからです。 テープ(アナログ・デジタル)の時代にも、1本辺り20分くらいしか記録できず、本数が増えるほどテープ代が掛かるだけでなく、編集時にOKカットを探し出すのにものすごく時間が掛かるので、テイクが多いカメラマンはあまり歓迎されませんでした。 そして現代。 デジタルメディアは超小さい上に非常に安価になってきたため、テイクを重ねても経済的な痛手にはなりません。ただし、編集する者の身になれば、OKカットがすぐに見つかるようにして欲しいな、と思います。 「撮れ高」という新語 新語というには、もう定着して長くなりましたが、これは以前には無かった用語です。決して「撮影できたカット数」ということではありません。NGカットを量産してくれても撮れ高にはカウントされません。撮れ高はOKカットの数であり、シナリオが要求する各シーンに必要な映像が、どれだけ満たされたか・・というような意味合いです。もう少し踏み込むと、ディレクターがその映像作品に必要なカット(シーンでもいい)が30カットだとして、ディレクターが編集に困らず、少しはあれこれセレクトでき、ちょっとかっこいいカットも撮れちゃって、合計60 OKカットくらいが収録できた、という時に「今日の撮れ高は充分だね」という使い方をします。 カメラマン主導の撮影現場 ディレクターが細かにカメラマンに指示して撮影するタイプの現場では、ディレクターが指示しない限り、編集に不要なカットは撮りません。だから撮れ高はだいたい130%くらいでしょうか。 カメラマン主導になると、ディレクターはアレコレ指示を出さず、フレームの切り取り方も、カット割りさえもカメラマン任せの場合があります。そうすると、カメラマンはディレクターが困らないように、あるいはディレクターに喜んでもらえるように、ディレクターが思いも寄らないようなカッコいいカットも撮っておいてあげよう・・・そう考え、必要カット数を超えて「撮れ高が上がる」わけです。 たぶん、今はカメラマン主導の現場が多いことから、撮影後のカメラマンとディレクターの挨拶、あるいは報告として「撮れ高」という用語が生まれてきたに違いない、と僕は思っています。 お詫び!! (記:2024年9月8日) 訂正します。 「撮れ高」という言葉は新語ではなく、昔からフィルム撮影の現場で使われていた用語のようです。東映特撮番組助監督の方のブログでみつけました。 (引用) フィルム撮影によるフィルムのフィート数をフィルムの長さから「尺」と呼び、撮影出来た量を「撮れ高」と言っていました。つまり、「長さ」の単位の「尺」で撮影「時間」を表し、フィルムを入れて置くフィルム缶が積み上がった感覚の「高さ」の単位の「高低」でも撮影「時間」を表していたのです。 見ず知らずの方で、歓迎されるかどうかわかりませんのでリンクは貼りません。 日本の映像文化を築いてきた方を差し置いてテレビ用語だ、新語だと決めつけて大変失礼しました!

  • 映像撮影における照明の役割

    感度の問題 フィルムによるムービー撮影がビデオカメラによる撮影に代っても、長らく撮像管やセンサーの感度が低かったため、照明器具・照明スタッフは必須でした。しかしここ最近は「照明無し」という現場もかなり増えてきました。   素人じゃないんだから・・・ それでも我々古い人間は、撮影現場に照明さんをキャスティングしないのは、どうにもアマチュアっぽいイメージがあり抵抗があるのが正直なところです。 たしかに現実に照明無しでも十分に美しく撮り上がることも多いのですが、どうしても画面の隅が暗く沈んでいたり、顔に影が出ていたりすることが気になります。もちろんドキュメンタリータッチの場合はOKですが。   照明に関する感じ方の違い しかし若いカメラマンと仕事をすることが増えてきた昨今、そういう暗部や影こそが映像のリアリティであり、カメラマンとしての表現のひとつであるという信念を感じます。そう、それは昔から写真カメラマンがもっていた感覚と同じかも知れません。 シネタッチがかっこいい 陰影を気にしないというか、意図的に陰影を利用する映像づくりは、ドキュメンタリータッチな演出と親和性がよく、近年はそういうリアルな映像づくりがカッコいいと考える人が増えてきたことも、照明の需要が減ってきた理由かも知れません。   照明の役割 映像制作技術における照明の役割について整理すると・・・   (1)照度を得る   モノを映す、画像としてメディアに定着させるための光源としての照明です   (2)色彩を得る   明確で鮮明な色相を表現するには十分な光が必要です   (3)質感を得る   つるつるな面やざらついた質感は光と陰の工夫によって表現、強調します   (4)奥行き感を得る   2Dの映像に映る被写体や空間に陰影をつけ奥行き感を感じさせます   (5)ムードを創る   光の演出によって「明るい」「陰鬱」「光明」などの気分を表現します   「暗いと映らない」という先入観 こうしてみると、つまり昔からの映像制作スタッフは、どうしても(1)(2)の先入観が消えないのかも知れません。ムービーの世界は昔から「しっかり照明を当てて絞って撮る」のが常識でした。ゲインを上げて撮ると画像が粗れるからイヤ!と。 今の驚くべきカメラ技術の進化は頭ではわかっていても・・・?   作為的であることを嫌う若年層 もうひとつ近年にある傾向として、過剰なつくり込みや演出を嫌う若者が増えてきて、「ベタあかり」に嘘っぽさや、あまりに鮮明であることにリアリティの無さを感じるようになっているとも思います。そういう意味では(3)(4)(5)の照明が嫌われているかも知れません。   「広告なんだから」は正しいのか? 年配の演出家やカメラマン、照明マンからは「PR(CM)なんだからさあ、ちゃんと照明あてようよ!」という声が聞こえて来きますが、そもそもPR候、CM候とした映像自体を信じない世代が増えていることに、そろそろ正面から向き合うべきかも知れません。そもそも企画のあり方自体を考え直さないと。   時代が求める映像に応える 私は照明については基本的にちゃんとキャスティングしたいと思いますが、撮影現場の様子や都合、求める映像コンセプトによっては No Light で撮影することもあります。  映像に関する価値評価は世に連れて変わり続けるもの。既成の概念や価値観に囚われずに、みながため息をつくような素敵な映像を生み出し続けたいですね。

  • 写真と映像

    若きクリエーターたちの志 先日ビッグサイトであったクリエイター見本市のようなイベント会場を見て回っていたら、若い男性の「動画会社」があったので足を止め話を聞いてみました。 もともとは写真カメラマンだったのだけれど、従来の映像専業会社がつくっている映像作品の「絵が汚ないことが許せない」ので、自分で「動画」をつくるようになったと言います。   デジタル一眼レフカメラ撮影による動画 いくつか作品を見せてもらうと、今流行りの一眼レフカメラによる撮影で、カラーグレーディングにも時間をかけて、「しっかり作りこんだ」映像を制作しているようでした。 つまりフィルムトーンのように画像の陰影が深く、色の階調もしっかりと表現されている映像が「美しい映像」というポリシーのようでした。 彼らが言う、従来の映像屋がつくる映像は「絵が汚ない」という言葉の意味は知っていますが、古いビデオ業界人に言わせれば「映像と写真は違う!」と反論することも容易に想像がつきます。   どちらの意見もご尤も! 私は両刀使いです。 映像を「瞬間の連続」として考えれば、どの瞬間も破綻の無い構図で、シミひとつ無い破綻の無い世界を繋いで映像作品を完璧なものにしたいです。 一方、映像を一連の時間の中で一定の意図を表現するものだと考えれば、全ての瞬間が美しい必要はなく、さまざまな条件のもとでの映像制作には、ビデオカメラによる撮影が断然優位です。   映像づくりの目的が違う 単純に言えば前者は映像を見せるための作品づくりですが、後者は意図(シナリオ)を伝えるための映像づくりですので、そもそも目的(あるいは思想でしょうか)が違うわけです。 こう書くとたぶん「意図(シナリオ)を伝えることが目的に決まっている。そのために映像に破綻があってはいけないのだ!」と反論する写真カメラマンもいることでしょう。たしかに「破綻の無い映像作品」であればこそ伝えられるメッセージもあります。風情を伝える観光誘致や高級イメージのブランディング映像がそうです。そもそも僕の映像づくりの基本思想も、「映像はデザインだ!」です。 しかし、作り込めば込むほどリアリティが失われたり、意図が不明瞭になったりもします。この問題は企画次第であるとも言え、ひとまず「でなくてはならぬ!」という考えは、アイデアやチャンスを狭めてしまうので、あまり固定して考えないほうがいいと私は思っています。

  • モナリザはなぜ微笑むのか

    絵が描けない映像プロデューサー 私は絵画に造詣が深いわけではないし、むしろ自身は非常に絵を描くことが下手です。この理由(言い訳)については以前どこかに書きましたので割愛して・・・。   映像制作の原材料である画像は基本的にカメラで撮影しますので、自分で描く必要がなく、たいへん助かります。これはコンピュータの時代になって、撮影素材以外でもコンピュータを使えば図表やイラストも、それっぽく作ることができ、ほんとうにありがたい時代です。その分、価格が下がり競合も増えてビジネスとしては厳しくなっていますが。 誰もがのべつシャッターを切る時代 さて、こうして誰もがカメラをいくつも保有していて、のべつシャッターを切り、コンピュータで自在に絵も描ける時代にあっても、そこに映されたり描かれたりしている物や人に関する認識、考察は、そうは深まっていないように思います。   どこまでも追いかけて来るおまわりさん 最近はあまり見かけませんが、車を走らせていると昔はよく道端に、等身大のおまわりさんが立っていましたよね?もちろん本物ではなく、おまわりさんを写した写真を板状にして、電柱などににくくりつけてあったり(電柱じゃないか?)しませんでしたか?   で、ドライバーは一瞬「ハッ」とするのですが、すぐに看板とわかってホッとする。しかし、気持ち悪いことにそのおまわりさんは、車で走っている自分をずーっと見つめていて、視線が追いかけてくる・・・。そんな経験ありませんでしたか?   簡単な理屈 平面に固定されて動かない画像であるおまわりさんの目が、どうして追いかけて来るのでしょうか?簡単です、その看板のモデルになったおまわりさんが、撮影の時にカメラのレンズを見ていたからです。 レオナルドダヴィンチの名作「モナリザ」の微笑みは有名ですが、あの絵も、どこから見てもモナリザが自分に微笑みかけているように見えます(勿論私は生で見たことないのでレプリカです)。決して隣の人ではなく自分を見ているように見えます。モデルはずーっとダヴィンチの目を見ていたのでしょう。   カメラのレンズは、その写真を見る人の目になる この事実に多くの人が無意識のようです。 もちろん、視線が追いかけてくるのは錯覚です。   集合記念写真もそれ。 みなで記念写真を撮る時「はーい、笑ってー、こちらを見てくださーい」とやって撮るのは、そうして撮った写真に写った人々は、その写真を見る人の目を見て笑いかけるので、その写真に「写った時」が非常に楽しい時間に見えます。   意図的に視線を逸らす技 余談ですが、最近は望遠レンズを使って、被写体から距離をとったところからシャッターを切ることも多くなりました。こうした写真に写った人はカメラマンを見て(意識して)いませんので自然な表情をしていて、その人の内面を映しているように見えます。背景のボケも雰囲気を醸しているおしゃれな写真になり、ブライダル写真でも多用されています。ただ、この技も今ではあまりに大衆化したため、リアリティに作為を感じることも増えてきました。   メディアリテラシーを高めよう 今の時代、誰もがカメラを身につけて生活するようになり、誰もが写真のオーソリティになったような気持ちになるのですが、撮影の技法と、それによって切り取らた画像から生じる撮影者の意図について、写真をよく見て分析したり考察すると面白いと思います。毎日メディアから飛び込んでくる画像情報には、そこに映っていない情報も盛り込まれているかも知れません。

  • 「撮影してきてください」と言われたら

    見積書の項目の中で大きな金額を占める要素のひとつが「撮影」です。撮影予算はだいたいが「×日数」なので、予算を削る時は撮影日数を1日減らすということをよく行います。そうすると、どうしても素材が足らないということが起こります。 全国の支社社屋の映像が必要なのに、予算がないので出張する人に「撮ってきてください」ということもよくあります。また、セキュリティや安全の問題があり、外部の人間が入れない場所の撮影。めったにやらない試験(の撮影)だけど、撮影日程が合わない。ということも。 託される撮影 こうして撮影を託されるのは、社員の人で趣味でビデオカメラをやっている、という人がいればいいのですが、そうとも限りません。最近ではスマホのカメラ機能が凄いので、ビデオカメラを持っていくことも無くなりました。そして私たちプロダクションは、その撮影データをいただきます。そしてかなりの頻度で「あーこれでは使えない〜」ということが起こります。まずは、よくある「使えない」例です。頼まれた人はぜひ参考にしてください。 手ブレ カメラを安定して保持できず、映像が揺れてしまう。 →三脚を使えば完璧ですが、最近はカメラの手ぶれ防止機能を使えばかなりOK 逆光 肝心な被写体が真っ黒。 →撮りたい被写体の向こうに光源がある時はカメラの位置を変えてください ズームの過剰使用 頻繁にズームイン・アウトを繰り返すので使えるところがない。 →基本的にズームは使わないでください。引いて撮ったら、一旦切って、寄ってまた撮る。 露出の誤設定 明るすぎ、暗すぎが修正可能範囲を超えている。 →基本的にオートがいいですが、撮りたい被写体の明るさが適切かはチェック ピントの甘さ 被写体にピントが合っていない映像は使えない。 →撮りたい被写体にピントを合わせてください。オートの時はモニターをよく見ていて。 音声収録の不備 風切り音や環境音が大きく入る、または音声が小さすぎる。 →風が吹いている、車が走っている時は声の録音はNG。人の声を録るなら外部マイクを使う。必ず近づけて。 構図の悪さ 被写体が中心に来ていない、余白が適切でない。 →自信がない場合は、4Kモードで被写体を真ん中にして引き気味で。 ホワイトバランスの未調整 修正不能なレベルのホワイトバランス。 →モニターを見て色がおかしかったら必ず調整を。 バッテリー・記録メディアの準備不足 撮影中にバッテリーが切れる、容量不足で記録できていない。 →撮れていないことは現場で気づきましょう。 不適切な記録モードの選択 低解像度、間違った録画モード。 →打ち合わせしたモードで撮影を。あらかじめ設定方法を確認。 急な動きや向きの変更 パンやティルトで画面が動いていて使えない。 →カメラが回っている時はカメラを動かさない。撮りたいものが全部画面に入る位置まで下がって撮りましょう。 「使えない」を回避する方法 4K 60pで撮影する 最近はスマホでも4Kや60pでの撮影ができるので、容量に余裕があるならば4K/60pで撮ってください。そうすればトリミングをして使える構図にすることができ、スロー再生をして尺を稼げる可能性が高まります。 OKカットが撮れるまで撮る これが究極の方法です。撮影した映像を再生してみてちゃんと撮れているかどうか確認して、撮れていないならもう一回撮ってください。撮れるまで撮ってください。そうすれば大丈夫です。 なーんて言われても、そもそも「撮れてる」のかどうか判断することが難しいのですよね・・・。 では、少なくともその場で再生してみる。 おかしいな、と思ったらもう一回撮る。 これだけはやってください、お願いします。 あ、逆光には注意してくださいね。

  • 会社案内ビデオの撮影を社内に根回しする

    全社網羅的な会社案内ビデオを制作するとしたら、企業の制作担当者は、どのような作業をしなくてはならないでしょうか。思いつく限り列挙してみます。あくまで思いついたものですので、こんなに必要ないかも知れませんし、もっと必要な場合もあります。 1. 映像を制作する事を経営陣への報告と承認 - 撮影の目的、日程、場所、撮影内容の詳細を経営陣に報告し、最終承認を得る - 必要に応じて、経営陣からのメッセージや出演の調整を行う 2. 社内への周知 - 全社員向けに撮影の概要、目的、日程を説明する全体メールを送信 - 部門ごとの朝礼やミーティングでの説明を各部門長に依頼 - 社内掲示板やイントラネットでの告知 3. 撮影対象部門との調整 - 撮影対象となる部門の責任者と個別に打ち合わせを行い、撮影内容や時間を確認 - 撮影に協力してくれる社員の選定と事前説明 - 撮影当日のスケジュールや注意事項の共有 4. 施設管理部門との連携 - 撮影場所の確保と必要な設備(電源、照明等)の準備依頼 - セキュリティ面での配慮事項の確認(機密情報の隠蔽、立ち入り制限区域の確認等) - 駐車場や搬入経路の確保 5. 法務部門との確認 - 撮影や映像使用に関する契約内容の確認 - 肖像権や著作権に関する注意事項の確認 - 社員の撮影同意書の準備と取得方法の確認 6. 広報部門との連携 - 会社案内ビデオの内容や表現方針の最終確認 - 社外公開時の PR 戦略の検討 - SNS 等での撮影風景の発信可否の確認 7. 人事部門との協力 - 撮影に参加する社員の選定支援 - 撮影当日のドレスコードや身だしなみの指示 - 社員のモチベーション向上策の検討(撮影参加者への感謝の意を表す等) 8. IT 部門との調整 - 撮影機材の社内ネットワークへの接続可否の確認 - 情報セキュリティ上の注意事項の確認 - 必要に応じて、一時的なゲスト Wi-Fi の設定依頼 9. 撮影対象社員への個別フォロー - 撮影に参加する社員への個別説明と同意取得 - 撮影当日の服装や準備物の指示 - インタビューがある場合は、質問内容の事前共有と回答の準備支援 10. 撮影場所の下見と準備 - 映像制作会社と共に撮影場所の下見を実施 - 必要な備品や設備の準備リストの作成 - 撮影場所の清掃や整理整頓の手配 - ドローン撮影に関する確認、申請 11. 撮影当日のスケジュール作成 - 詳細な撮影タイムテーブルの作成 - 各部門や個人の撮影時間の割り当て - 休憩時間や昼食時間の設定 12. 緊急時対応の準備 - 撮影中断時の代替案の検討(悪天候時の対応等) - 緊急連絡網の作成と関係者への共有 - 救急箱や AED の場所の確認 13. ケータリングの手配 - 撮影スタッフや参加社員向けの軽食や飲み物の準備 - 長時間撮影の場合は昼食の手配 14. 撮影後のフォローアップ - 参加社員への感謝の意を表する文書の準備 - 撮影の様子や完成イメージを社内で共有する計画の立案 - 映像制作会社からのフィードバックの受け取りと社内共有の準備 15. コンプライアンスの確認 - 撮影内容が法令や社内規定に抵触しないかの最終確認 これらの手続きや根回しを丁寧に行うことで、スムーズな撮影の実施と、質の高い会社案内ビデオの制作につながります。また、社員の協力を得やすくなり、会社の一体感を高める良い機会にもなります。撮影の規模や会社の文化によって、さらに詳細な準備が必要になる場合もあります。常にコミュニケーションを密に取り、臨機応変に対応することが大切です。 安心して動画制作を 近年では会社案内ビデオと言っても、パンフレットの会社案内のような総花的に情報を網羅するようなものは珍しく、ほとんどが採用目的やブランドイメージづくりのために内容を絞った短いものです。撮影先も限られますし、すでに所持している映像素材もあると思います。たぶんここまでの手続きは無用です。ご安心ください。

  • インタビュー撮影時の目線と意図

    インタビューという映像手法は、かつてより多用されるようになりました。 第1の理由は、制作者の力量や制作予算が比較的低い場合から、高い場合まで、それなりにコンテンツとして成立する映像づくりが可能なことから、この手法が選択されることが多くなったと考えられます。 第2の理由は、デジタル一眼カメラ撮影によるシネタッチ(背景ボケ)な映像がカッコイイため、被インタビュー者の品位を高く見せることができる。 第3の理由は、時代背景から「採用動画」の需要が増え、社風を伝えるためのインタビューを多用した採用動画をオーダーする企業担当者が、この手法を希望することが多くなった。 今回のテーマは、このインタビュー撮影における「目線」の問題です。最近はインタビュイーもカメラも見ていない、明後日(!?)目線の映像が多いように思いますが、目線の設定は視聴者に大きな影響を与えるものです。 インタビューにおける目線3種 撮影時、インタビューを受ける人(以下、被インタビュー者)の目線は非常に重要な要素です。目線は、視聴者との間に心理的な繋がりを作り出し、信頼性や親近感を醸成する上で大きな役割を果たします。 1.目線の基本的な種類 a) カメラ目線:被インタビュー者が直接カメラを見る b) インタビュアー目線:インタビュアーを見る c) オフカメラ目線:カメラやインタビュアー以外の場所を見る a)カメラ目線:効果と使用場面 カメラ目線は、視聴者と直接的なコネクションを作り出す強力な手法です。 効果: 視聴者との直接的な対話感を生む 信頼性や誠実さを強調する 重要なメッセージを強調する 使用場面: ニュースキャスターの報道 政治家のスピーチ 教育コンテンツ 製品プレゼンテーション 注意点: 長時間のカメラ目線は不自然に感じられる可能性がある 練習が必要で、不慣れな人には難しい場合がある b)インタビュアー目線の効果と使用場面 インタビュアー目線は、より自然な会話の雰囲気を作り出します。 効果: 自然な対話感を演出 リラックスした雰囲気を作る 被インタビュー者の素の表情を引き出しやすい 使用場面: 一般的なインタビュー番組 ドキュメンタリー トークショー 注意点: インタビュアーの位置がカメラに近いほど、視聴者との繋がりが強くなる インタビュアーの反応が重要になるため、適切なリアクションが求められる c)オフカメラ目線の効果と使用場面 オフカメラ目線は、思考や回想のプロセスを視覚的に表現します。 効果: 内省的な雰囲気を作り出す 被インタビュー者の思考プロセスを表現 ドラマチックな効果を生む 使用場面: 過去の出来事を回想する場面 複雑な問題について考えを巡らせる場面 芸術的なドキュメンタリー 注意点: 長すぎるオフカメラ目線は、視聴者との繋がりを弱める可能性がある 使用頻度が高すぎると、不自然に感じられる 2. 目線の変化とその効果 インタビュー中に目線を変化させることで、様々な効果を生み出すことができます。 カメラ目線からインタビュアー目線への変化: 重要なポイントを強調した後、より詳細な説明に移る際に効果的 インタビュアー目線からオフカメラ目線への変化: 質問に対して深く考えを巡らせていることを表現する オフカメラ目線からカメラ目線への変化: 思考の結果として重要な結論を述べる際に効果的 3. 文化的背景と目線 目線の意味や適切さは文化によって異なることがあります。 西洋文化:直接的な目線を誠実さの表れとして捉える傾向がある 東アジア文化:長時間の直接的な目線を失礼と捉える場合がある 中東文化:同性間では直接的な目線が一般的だが、異性間では避けられることがある これらの文化的違いを考慮し、インタビューの対象や視聴者に応じて適切な目線の使い方を選択することに注意が必要です。 4. 技術的な考慮事項 カメラの位置や数、照明の設定なども、被インタビュー者の目線に大きな影響を与えます。 カメラの高さ:目線の高さに合わせることで、より自然な印象を与える マルチカメラ撮影:複数の目線を使い分けることが可能になる 照明:目の周りの陰影により、目線の印象が大きく変わる 5. 非言語コミュニケーションとしての目線 目線は言葉以上に多くの情報を伝えることがあります。 信頼性:一定の目線を保つことで、誠実さや自信を表現できる 感情:喜び、悲しみ、怒りなどの感情が目線に現れる 思考プロセス:考えを巡らせる際の目の動きが思考を反映する 6. 目線のトレーニング プロフェッショナルな被インタビュー者は、効果的な目線の使い方をトレーニングします。 カメラに慣れる練習 自然な目線の移動を習得する 感情や思考を目線で表現する技術を磨く 7. 編集による目線の操作 後編集により、目線の効果を強調したり、不自然な目線を修正したりすることができます。 カットの使い分け:異なる目線のショットを組み合わせて効果的な流れを作る リアクションショットの挿入:インタビュアーの反応を示すことで、目線の意味を強調する スローモーションやズーム:重要な目線の瞬間を強調する 8. 将来の技術と目線 AI技術やVR/AR技術の発展により、目線の扱いに新たな可能性が生まれています。 アイトラッキング技術:視聴者の興味関心を分析し、より効果的な目線の使い方を導き出す バーチャルインタビュー:VR空間でのインタビューにおける新しい目線の概念 AI編集:最適な目線のカットを自動的に選択する技術 結論: ビデオカメラによるインタビュー撮影において、被インタビュー者の目線は単なる視線の方向以上の意味を持ちます。それは、視聴者との心理的な繋がり、信頼性の構築、感情や思考の表現、文化的な配慮など、多層的な要素を含んでいます。 効果的な目線の使用は、インタビューの内容をより豊かに、より印象的に伝えることを可能にします。同時に、被インタビュー者の個性や真意を引き出し、視聴者により深い理解と共感をもたらすことができます。 しかし、目線の扱いには細心の注意も必要です。不適切な目線は、視聴者に不快感や不信感を与える可能性があります。また、過度に演出された目線は、インタビューの真実性や自然さを損なう恐れもあります。 したがって、インタビューの目的、内容、対象視聴者、文化的背景、技術的制約などを総合的に考慮し、最適な目線の戦略を立てることが重要です。それは、カメラワーク、照明、編集など、制作の様々な側面と密接に関連しながら、インタビュー全体の質を決定する重要な要素となります。 今後、技術の進歩とともに、目線の扱いにも新たな可能性が開かれていくでしょう。しかし、どのような技術が発展しても、人間同士の真摯なコミュニケーションの象徴としての目線の重要性は変わらないでしょう。インタビュー制作に携わる者は、この普遍的な人間のコミュニケーション要素を深く理解し、効果的に活用する技術を磨き続けることが求められます。

  • 映像制作見積書の要点3「撮影」

    撮影・照明・美術・出演者・etc… 撮影現場に掛かる費用を「撮影」と括りました。 撮影費用の幅は大きい BtoBのPR映像では、その企業にあるがままを撮影することも多く、照明も出演者も美術も要らない、ディレクターとカメラマンとカメラ(機材)だけが行って撮るだけ・・・ということが、かなりあります。それに引き換え、出演者が必要になる、撮影スタジオが必要になる・・・というと、費用はどんどん膨れあがり、見積書の金額はバーンとアップします。 撮影は「1日」単位でカウントする カメラマンも機材も数の単位は「日」です。原則的には8時間。午前9時から18時位までに収まれば「1日」とカウントします。現実的は未明から撮り始めて、夜の8時まで撮りっぱなし・・・ということもあります。でも、見積もりの時点で残業を想定するわけではありません。労働法規的に言えば、そういう場合は超過料金を設定すべきでしょう。 また例え半日で終了する撮影であっても、その日にもう1件半日仕事を入れることは現実的に難しいため、半日であっても1日でカウントさせていただいています。 そこに必ずあるものを撮るだけなら安価 「それは必ずいつもそこにある」「天気や時間も関係ない」「撮るために他に用意しなければならないものは無い」。こうしたものを撮るには、天気の予備日も必要ないし、撮ることができないというリスク計算も要らないので、ディレクター、カメラマン(+アシスタント?)、カメラ機材(+α)、車両・交通費、雑費(実費)だけで、大方は済みます。 今は無いものを撮るのには青天井の予算 絵に描いたような部屋で、美女が微笑んでいる・・・。なんて映像が撮りたかったら、絵に描いたような部屋を探すか、セットを組まなくてはなりません。うまくイメージどおりの部屋が見つかったとしても、その部屋を借りる交渉、借用費、日程・時間調整、小道具の調達などは必要。スタジオでセットを組むならば、まずスケッチ画を描いてクライアントの了解を取り、設計図を書いて、費用を計算し、予算をとって、制作して、チェックして、運んで、スタジオで組み立てて・・・と、気の遠くなるような作業、手続きが必要で、その費用も高額になります。さらに「美女」はオーディションをして(部屋の借用や、関係者の時間の調整なども必要)選んで、衣装合わせをして、撮影現場にはスタイリストやメイクアップアーチストをスタンバイさせて、美女にはマネージャーも付いてくるから、控室や食事の手配もして・・・と、とてもたくさんの人やお金が絡んできます。 絵コンテができるまで見積もりようがなかったりして ディレクターが描いた絵コンテの中に、美女の首には大粒ダイヤのネックレス・・・なんてことになったら、イミテーションにしろ、そのイメージのアクセサリーの調達に更に費用が必要になります。ことほどさように、画面の中に必ず必要な要素の何かがあれば、その何かの調達に必要な費用が、見積書に必ず付け加わります。 見積書の前に絵コンテがある、なんてめったに無い ほんとうのところの正確な見積書は、絵コンテができるまでハジケないのですが、実際には受注(金額)が決まってからシナリオ、絵コンテ・・・、というのが普通です。ですから、ディレクターは予算内に収まる絵コンテを描くよう、そのへんは承知しています。 シナリオや絵コンテが無いうちから見積書の提出があたりまえのBtoB映像制作では、プロデューサーのマネージメントが、いかに大事かおわかりいただけると思います。

  • どうしてそんなに時間が要るの?撮影

    撮影には時間が掛かる 初めて映像制作を発注されるお客さんが、まず驚くのは撮影にものすごく時間が掛かることです。10分の映像なら、1時間くらいで終了するだろう!? さすがにそれほど短い予想をする人はいませんが、せいぜい半日もあれば終わるだろうと思われることが多いものです。 1本の作品のカット数 10分の映像を完成させるためには、1カット10秒でも60カット、現実には1カットにも長短あるので100カット以上の素材を収録しなくてはなりません。 「よーい、スタート!」 「はい、カット」 「もういちどお願いします。よーい、スタート!」 「あ、すみません、今、目を瞑りましたよね。では、もう1回・・・」 なんて、やっていると1カットに10分掛かることもザラで、上手くいかないと30分とか1時間でも掛かってしまうのが、撮影という作業です。 10分の映像のための素材を収録し終えるには、企画によっては2日、3日まるまる撮影し続けることもある・・・それが私達の仕事です。 今のでダメなの? どう見ても問題なさそうなテイク(撮影)だったのに、ディレクターは「はい、もう一回」とか言っています。「何がダメなの?」そんなことも訊きにくいような緊迫した空気に、ただ黙って立ち会っているのですが・・・。「もうすぐ18時・・・、もう終業時間なのに・・・」「残業かあ!?」とお客さんは段々苛だってきます。 よくある現象です。 ディレクターは良かれと思っている 良い映像を撮影して、良い映像をつくろうとしているのは、すべからく「お客さんのため」と考えているのですが、その熱意が独りよがりな空気を生み出して、まわりのスタッフさえ「もういいでしょうに・・・」となることも時にあります。ただし、イメージ通りのカットが撮影できないと、編集でやろうとしていることができない・・・、そんな切実な責任を負っているのがディレクターなので、いくらかは優しく見ていただだけたら幸いなのですが・・・。 プロデューサーの仕事 ディレクターやカメラマンが、どうして時間を掛けているか、現場にいるプロデューサーは、その理由はもちろん分かっていなければなりません。プロデューサーが「どうしてこんなに時間掛けてるの?」なんて無責任なことでは困ります。状況把握は随時行い、必要に応じてお客さんに事情を説明し、必要に応じてお詫びもします。さらに強権発動して撮影を終了させるのも、プロデューサーの責任です。もちろん映像が成立するだけのカットを収録し終えていることは大前提です。ディレクターには、映像を成立させるための別な方法を指示します。 1カットの収録時間に影響する主な要素 カットの内容: 単純な人物のアップショットであれば数秒で済む場合もあれば、複雑な動きや背景との組み合わせが必要なカットであれば数分かかる場合もあります。 特殊効果やCG合成が必要なカットは、準備や調整に時間がかかるため、さらに時間がかかります。 撮影方法: 手持ちカメラで撮影するのか、三脚を使用して固定で撮影するのか、クレーンやドローンを使用するのかなど、撮影方法によって時間が大きく変わります。 多角的なアングルからの撮影が必要な場合は、カメラのセッティングや移動に時間がかかります。 現場の状況: 照明の調整、音響の確認、出演者の準備など、撮影前の準備に時間がかかる場合があります。 天候や場所によっては、撮影が中断される可能性もあり、予定よりも時間がかかることがあります。 撮影本数: 撮影するカット数が多いほど、全体的な撮影時間が長くなります。 カット数が少ない場合は、1カットあたりの撮影時間を長く取ることができる場合があります。 企業PR動画の撮影における1カットの収録時間は、様々な要因によって異なります。事前に綿密な計画を立て、効率的な撮影方法を検討することで、撮影時間を短縮し、コスト削減につなげることができます。

  • 「広告」のための商品映像撮影の難しさ

    テレビCMに映る「商品」の多くがCG 自動車のCMを見ると、そのCMの中を走るクルマのほとんどがCGです。新車のCMはその実車が世に無いうちに制作しなくてはならない、とか発表前でひと目に晒せない、という理由の場合もありますが、多くの場合は、制作者がCGの方が思い通りのクルマを表現できる(と考えている)からです。たしかに質感といい反射といい、すごくリアルで美しいですが、野外の公道であんなに綺麗に撮れるというのも不自然なので、どこかツクリモノっぽさは否めない、と僕は思っていますが・・・。 商品のパッケージ 商品の見た目は、その商品の印象を決める大きな要素なので、クライアントも画面に映る商品外観の質感には非常に気を使います。特に化粧品などの美容モノは非常に拘ります。我々映像制作者もそのことはよく知っていますので、CMの撮影であれば相応のスタッフと機材を揃え、事前のテストも行います。化粧品メーカーの広告担当の方は、数多くの現場を見てきていますから、そこに手を抜く制作会社ははじめから相手にしません。そこで実際には、撮影現場のモニターで商品の映りを完璧に確認することは難しいため、事前、事後どちらもチェックや修正のし易いCGで制作しています。こうしたCG技術は非常に高度なものですが、スタジオ撮影で失敗するよりはコスパが良いということもあります。 背景の中に置く商品撮影 例えば高級腕時計とか美術工芸品のPRのための映像制作をする時に、やはりその質感表現は非常に重要です。背景空間のイメージも加えて、より品質を感じさせる映像に仕上げるのが常套手段です。この場合、商品と背景両方の質感、空間印象を創作しながら撮るわけですから、なおさら難しい技術です。また、撮影場所の探索、選定、使用交渉。インテリアコーディネイト、照明設置など、非常に多くの解決課題も立ちはだかります。 なぜCGが使われるのか 1. 自由度の高さ 理想的な表現: CGであれば、現実世界では実現不可能な素材や光の効果、そして動きを表現することができます。例えば、自動車CMで、雨に濡れたボディの輝きや、夜空を背景にした走行シーンなど、CGならではの表現が可能です。 時間とコストの削減: 実物を使った撮影では、天候や時間帯、場所などに左右され、撮影スケジュールが遅延するリスクがあります。CGであれば、仮想空間で自由に撮影を行うことができるため、時間とコストを削減することができます。 修正の容易さ: 撮影後、イメージと異なる部分があった場合、CGであれば簡単に修正することができます。 2. 高い品質 細やかな質感表現: CGは、実物では表現が難しい、金属の光沢や、布の質感などを、非常に細かく再現することができます。 完璧な構図: カメラアングルや照明、背景など、あらゆる要素を自由に調整し、完璧な構図を構築することができます。 3. 安全性 危険なシーンの再現: 爆発や衝突など、危険を伴うシーンも、CGであれば安全に撮影することができます。 貴重な製品の保護: 高価な製品や、まだ世に出回っていない製品を傷つけることなく、安全に撮影することができます。 WEB動画にテレビCMと同じレベルの映像品位? いわゆる「カタログ写真」は、キレイに撮れていますが、一般的にベタ明かりです。シチュエーションに商品を置き、印象的な陰影の中で撮る映像とはベツモノです。そこに更にモデルやタレントが入れば、もっと難しくなります。写真は静止画ですから、一方向からだけ完璧にすれば良いですが、ムービーはカメラが向く範囲全てに気を使わなくてはなりません。テレビCM並みの映像品位をWEB動画予算でつくるのは無理なことです(ローカルCMやテレビショッピングのレベルは別です)。 高級商品広告映像の撮影は、カタログ用の商品撮影とは、次元が異なる仕事です。

  • BtoB映像制作・「映らない権利」職場の撮影時には全員に肖像権の確認を

    カメラが叩かれた! これは実際にあったことなのですが、映像制作の発注窓口になっているご担当の方が、職場の上長に了解を得て、ある場所にGoProを設置しておいたところ、終了後カメラを回収して収録状態を確認してみると、その場に居た方がカメラを叩いて、レンズを明後日の方向に向けてしまいました。なにかの連絡ミスかと、再度確認をとり再挑戦してみたものの、なんと2度めも叩く・・・。   映るのは嫌だ! またこんなこともありました。 ある企業の社内イベントで数人でチームを組んで臨む競技会があり、それに参加するいくつかのチームの紹介ビデオを撮影する際、あるチームに一人だけ、どうしてもカメラに映りたくないという社員の方がいらっしゃったのです。「これはネットに公開しませんから」と申し上げても頑なに「嫌です」とおっしゃる。結局、そのチームだけひとり欠けたチーム紹介になりました。   いずれもここ1年間の間の話 この道30余年の私ですが、こうした経験は最近のことです。昔は職場の上長が「撮るぞ」と言えば「嫌」という人は居なかったのですが、今はそういう時代ではありません。肖像権は日本国民に認められた当然の権利です。   「映らない権利」 これは雇用関係の上位職にあっても、決して「命令」できない、労働者の権利として定着してきた感じです。最近はYouTubeやFacebookなどのWEB、SNSに投稿して公開することも増えたので、特に注意が必要です。 企業映像をご発注される立場の方は、社内調整に留意していただくようお願いいたします。

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